グローバリズムに対抗する生活保守主義

takase222016-07-03

暑い!東京では35℃を超えたという。

6月21日から夏至で、昼の時間が最も長い時期だ。初候「乃東枯」(なつかれくさ、かるる)、次候「菖蒲華」(あやめ、はなさく)が終わり、1日から末候の「半夏生」(はんげ、しょうず)に入った。半夏(烏柄杓)という草が生え、ハンゲショウ(写真)という草の葉が白くなるころだとされる。田植えはもう終わりだ。

今年もあきる野市の横沢入にホタル狩りに行ってきた。
朝は霧雨が降って昼から暑くなり、湿気も気温も高い絶好の条件。期待にたがわず、みごとなホタルの乱舞が見られた。
毎年、ホタルが半年の区切りになっている。一年ももう半分過ぎた。
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イスラム国」によるとみられる事件が続いている。
6月28日はトルコ空港の自爆テロ、7月2日はバングラデシュでの日本人7人が殺されたレストラン襲撃、さらにきょうはイラクの首都バグダッドで60人が死亡する爆破事件が起きた。
恐ろしいことだが、この種のテロ事件は続いていくだろう。
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英国のEU離脱をめぐって、西谷修氏(立教大特任教授)のコメントが興味深かった。
EU内で難民・移民を忌避する右派潮流が勢力を増す一方、南欧では、スペインの「ポデモス」やイタリアの「五つ星運動」、ギリシャの「シリザ」など急進左派が台頭している。これらと英国のEU離脱は同じ流れにあるという。
EU経済圏では、「人、物、金の動きが自由になり、当然、格差の問題が起きている」。域内の労働力が安い地域に生産拠点が偏り、全体的な労賃は低下した。「EU内の各国は競争に勝つため企業に有利な労働条件を提示し、労働者は悪くて脆弱な条件下で働かなければ給料をもらえなくなった。150年かけて獲得した労働者の権利は雲散霧消した」。さらに企業は効率を追求し、果物、野菜、自動車などを特定地域でのみ生産するようになった。EU域内の分業体制ができ、他地域の産業は衰退した。
 「自由と野たれ死には裏表。若者はEU内を自由に行き来できるが、のんびり生まれ育った街の構造や産業は壊され、能力がない者は切り捨てられ、落ち着いて生きられる場を失った。そうしたことへの抵抗として、南欧諸国の運動は生まれている」。
 南欧の運動は「極左」とも表現されるが、「本質的には保守主義。生活保守主義だ。イデオロギー的な左右とは別に、地域経済、行政、生活圏の復活を叫べば、EU統合と衝突する。彼らの運動には地域性を引き継ぎ、地域の自立性を考え、生活圏を確保することがベースにある。伝統的、地域的保守性はEUの経済一元化に同意できない」。
 こうしたEUの現状は日本にも他人ごとではないという。
 アベノミクスは企業を優遇し、労働力という経費を徹底的に圧縮しようとする。『企業功成り万骨枯る』だ」。
それに対する生活保守主義は安保法制に反対した学生たちの動きに見られるという。

 「彼らの多くは11年の東日本大震災でのボランティアの経験を通じ、国家の繁栄は民衆を豊かにしないと実感した」。まともに生活できる基盤を守れという主張は、欧州の生活保守主義に通じるものがあると西谷氏は言う。
 グローバリズムにどう対応するかが世界中で問われている。