ヌスラ戦線、スペイン人ジャーナリスト3人を解放

 カンボジアで伝統の絹絣を復興した伝説の人、森本喜久男さんについてはここでしばしば紹介してきたが、5日、大津市に入院中の彼をお見舞いに行った。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20151212
 まず、頭のできもので日本に帰国して入院治療したあと、心不全で2回倒れて、もう3カ月くらい入院しているという。
 週明けには退院できるとのことで、とりあえず一安心。
 病室のPCで、カンボジア「伝統の森」の住民からの森本さんへの励ましのビデオを見せてもらった。写真家の内藤順司さんが現地から送ってきたもので、村の住民が日本語で「森本さん早く帰ってきて」とのメッセージを言っている。美しい映像なので、ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/kikuo.morimoto/posts/1121506817900709?pnref=story
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 ついでにまだ行ったことなかった比叡山に足をのばした。
 素晴らしい新緑に感動。
 時間があまりないので、見たかった道元が得度した場所に急いだ。

 横川(よかわ)のはずれに碑が立っている。

当時は、このうっそうたる森の中に坊があったという。


 14歳の少年の道元がこんなところで修行したのかと感慨にふけった。


 
 なお、碑にある「承陽大師」とは道元のこと。(承陽大師得度霊跡とある)

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 ジャーナリスト安田純平氏を拘束しているシリアの「ヌスラ戦線」が、7日、スペイン人ジャーナリスト3人を解放した。

 彼らはアレッポ近くで、7月12日を最後に連絡が途絶えたとされ、安田さんが消息を絶ったのが6月23日だから、拘束された時期は近接している。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20151225
 スペイン政府では救済委員会を作って交渉にあたってきたが、解放まで10カ月かかったことになる。

 英字紙などによると、「シリア北部アレッポで10か月前に誘拐されたスペイン人ジャーナリストJose Manuel Lopez, Angel Sastre 、Antonio Pampliegaがマドリード近くの トレホン空軍基地に到着した」とスペイン政府が発表したという。

 実は、この3人は拘束中の一時期、安田氏と一緒だったことがわかっており、その点でも彼らの解放は非常に注目されるのだ。
 スペイン政府の声明では「とりわけ最終段階では、トルコとカタールの協力に感謝」したいとされており、以前から指摘されていたカタール・ルートが今回も動いた形跡がある。

 解放の経緯を知りたいものだ。身代金の金額がいろいろ取りざたされているが、もちろんスペイン政府はコメントしない。
 以下、報道より。

 《3人は無事で、すでにトルコにいるという。スペインメディアによると、副総理はすでに3人と話していて、解放にあたってはトルコやカタールなどの協力があったという。》
http://www.news24.jp/articles/2016/05/08/10329580.html
 《スペイン政府では副大統領直轄の中央情報センター(CNI)が解放交渉にあたったという。同政府筋は「多くの政府職員の働きと同盟国や友好国の協力によって」解放が実現したとし、最後は主にトルコとカタールの協力によると明らかにした。》
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kawakamiyasunori/20160508-00057457/