生徒を平壌に送って金正恩を称えさせる朝鮮学校

takase222016-02-29

 昨日はよく晴れた。
 青空をバックに、近所の梅の大木が美しい。

 前回、朝鮮学校に無償化制度を適用しないことはヘイトとはまったく別の話だと書いた。
 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会代表の山田文明さんが、《北朝鮮の核実験に「抗議」や「糾弾」ではなく、核開発を不可能にする制裁の実行を!》という声明で、朝鮮学校について触れているので紹介したい。 

 「わが国においては、独自の課題がある。国内で北朝鮮の核開発を支援しつづける朝鮮総連とその関連団体が活動している。これまでに彼らによって北朝鮮に莫大な資金が不法に送られ、核開発関連の物資や技術も送られた。北朝鮮の指導者に絶対忠誠を誓わせる教育を日本国内で行い、今年も東京朝鮮中高級学校校長に引率されて平壌に行った生徒たちは、金正恩を称える演技を披露し、核実験の当日に歓迎の宴会が開催された。この子たちは「金正恩第一書記の命令で成功した核実験」を礼賛するように仕向けられて日本に戻ってくることになる。在日の子供たちの将来を、このような洗脳教育で誤らせてはならない。
http://hrnk.trycomp.net/news.php

 山田さんが問題提起するのは、在日の子どもたちへの教育的配慮であって、政府が「拉致問題」を挙げて朝鮮学校を非難することとはまったく意図が異なることに注意してほしい。
 朝鮮学校では、毎年、生徒を北朝鮮に送り、一ヶ月以上滞在させ、「公演」を行わせる。

元旦におこなわれた、朝鮮学校の子供たちで組織された「在日朝鮮学生少年芸術団」の<迎春公演2016>音楽舞踊話「朝鮮学校の生徒の日記」を動画で見ることができる。
ぜひご覧ください。
http://www.asian-reporters.com/blog/zairichaoxianxueshengshaonianyunshutuanyingchungongyan2016yinlewuyonghuachaoxianxuexiaonoshengtunorijinoribenyuyi

訳は以下。(途中から)
04:18 (北朝鮮国旗乱舞)
旗に刻まれているのは、大元帥様たちの業績で
赤い赤い五角の星は、強固の意志
共和国の国旗は、祖国の旗幟の元で代を継いで守る
この紅色の旗、共和国の旗
我が太陽、元帥様を永遠に慕い、代を継いで守る
この紅色の旗、共和国の旗

05:03 (朝鮮学校紹介)
敬愛する元帥様
私は北海道から来ました
私は東京から来ました
我々は東北と神戸から来ました
私達は大阪、九州から来た、
(全員で)朝鮮学校の学生です!

05:18 (語り開始)
私達は日本の最北端から最南端まで、全国各地から祖国へ、新年挨拶の晴れ舞台にやって来ました。
私達の決意は一つです。
私達、異国の花のつぼみたちは、
民族学園で知徳体(日本の心技体みたいなの)を固めて固めて
総連の代、民族の代を、力強く継いでいき、
忠誠の熱意、一心団結の熱意、愛国愛族の熱意を代を継いで継続し、
総連と社会主義祖国の名を胸に刻んで、強く強く生きていきます。

06:03 (花束を持って最後の締め)
ああ、父なる金正恩元帥様、新年もどうかどうか安寧でありますように。
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 この芸術団の歓迎会が1月6日に行われたが、その日は「水爆実験」をやった日だった。
 側近を含む多くの人々を虐殺し、飢えた人民をかえりみずに核ミサイル開発にまい進し、拉致被害者を帰さない元帥様を褒め称えさせる朝鮮学校
 公演のための数か月にわたる歌と踊りの練習だけで、子どもたちがどれほどの時間とエネルギーを使わされたのかを思うと、痛々しい限りだ児童虐待に問われるレベルではないかと想像する。
 2022年度に朝鮮学校補助金を支出した道府県と市区町は計93自治体あるが、この「学校」の教育に、政府や自治体が公的なお金を支援していいのか。
 政治家だけでなく、多くの人々に考えていただきたい。