スーチー氏「母国への贈り物を」

新年おめでとうございます!

おかげさまで安寧に元旦を迎えることができた。オフィスでは10日放送予定の番組の編集で徹夜作業が続いている。ごくろうさま。
安寧とは「無事でやすらかなこと」。朝鮮語の挨拶、アンニョンハシムニカ、アンニョンハセヨの「アンニョン」がそうである。「ハ」は、「ハダ」(する)の語幹らしいから、「安寧」という言葉は朝鮮語では「安寧する」と動詞として使われているようだ。
うんちくは別にして、いい言葉だなと最近多用している。
みなさんも今年一年、安寧にすごされますように。


晦日、紅白で高橋真梨子を観る。66か67歳くらいのはずだが、まだまだ色っぽいな。歌声にうっとりしながら年が暮れた。


谷保天満宮に初詣に行く。青空に白梅の蕾がほころんでいた。気持ちが改まる。


今年、ミャンマーは、去年の総選挙の結果にもとづく政権交代が行われる注目の年だ。
スーチー氏が新年のメッセージを出した。
ミャンマー最大野党、国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー党首は1日付の国営紙に寄せた国民向けメッセージで「それぞれが母国に対してどんな贈り物をできるか、考えてほしい」と述べた。今春の新政権樹立に向け、長年対立してきた国軍や少数民族武装勢力との協調が重要性を増すなか、改めて全国民に団結を呼びかける狙いだ。
 スー・チー党首はメッセージで「母国への貢献に終わりはない。母国の発展と平和、繁栄のため、各国民がふさわしい贈り物をもたらすことを期待する」とした。NLDは昨年11月の総選挙に大勝し、3月末、スー・チー氏主導の新政権が発足する。ただ、依然として国会議席の4分の1は軍人が占めており、国軍との協調は不可欠。少数民族武装勢力との停戦協議も難航している。》日経新聞ヤンゴン=松井基一】

ジョン・F・ケネディの大統領就任演説のことば;
《国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか》を連想した。
スーチー氏のメッセージ全文を読んでいないが、これから政権を担うにあたっての考え抜いた文章だろうと想像する。ミャンマーがなるべく小さな犠牲で新体制に移行できるよう願う。
ところで、日本で「国のために」とか「祖国に貢献せよ」などと政治家が言ったら、総スカンを食うだろう。実は、ここが日本の大きな問題だと思う。若い人たちが、安保法制への反対運動に立ち上がったが、国家なんて関係ない自分の幸せにとって問題だ、との考えにもとづくものであれば、それは本当の社会変革には結果しないだろう。これについてはおいおい書いていきたい。
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シリアで拘束されているジャーナリスト安田純平さんについて、新年そうそう、望ましくない情報が。
《日本政府に5千万円を要求して、自分との契約を迫っているCTSS社長ニルス・ビルトは今度は、「安田純平の手書きのメッセージを受け取った」と主張。欲しくば自分と交渉しろと政府を脅迫。完全に犯人グループに荷担している。もちろん、その手書きとやらは、政府が折れなければ誰にも見せないそうだ》(常岡浩介さんのツイート)
窮鼠猫を噛む。暴走がリスクをどんどん高めていると危惧する。
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年頭にあたって、以前紹介したことばを再び掲げ、自分への励ましとする。


我が身を捧げることを心に決めるまでは、ためらいが残る。
手をひく可能性もある。
効果はつねに薄い。
ものごとを始める行為すべてにあてはまる
基本的な真理がひとつある。
それを知らないと無数のひらめきや立派な計画をだめにする。
それは、人が真剣に取り組もうとはっきりと決めた瞬間に
神の意志も働き出すということだ。
そうでなければ、とても起きるはずのない
様々なことが起きて助けてくれる。
決意から物事の大きな流れが生じ、
そのあるべき方向へと進んでいく。
我が身に生じるとは夢にも思わなかったような
あらゆる予期せぬ出来事・出会い・物質的援助が訪れる。
できそうな事、夢に描けることをとにかく始めるがいい。
大胆さの中に叡智と力と奇跡がある。
いま、始まるのだ。

ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ
『ヴィルヘルム・マイスター』より