日本人ジャーナリストが旅券返納命令後初のシリア取材

takase222015-03-27

朝、いつもとは違う道を通って駅に行く途中、ラッパスイセンが咲いていた。
思わず立ち止まってながめる。
春は黄色とともにやってくるんだな。
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娘の顔の腫れは昨日がピークではなく、さらにすごくなっているらしい。
早朝、「鏡見るとブルーな気持ちになる。食欲もなくしょんぼり」とLINEに書いてきた。痛みも相当なものらしい。
で、見舞いに行くと・・・うわ!文字通りフーセンのようにぱんぱんではないか。
親なのに悪いが、ちょっと引いた。
「まんまるなのは可愛いんだよ。動物園でも人気があるのは、パンダとかゾウとか、みんな丸いだろ」という励ましの言葉を用意していたのだが、ゾウと一緒にしたらかえってしょげるかと思って控えた。記念写真もさすがに遠慮した。
「うーん、人間の肉体はすごい可塑性があるな〜」と一言コメントして逃げるように退出。
はやく腫れががひくように。
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病院からTBSへ。
明日、「報道特集」(17時半から)で、旅券返納命令のあと初めてシリアを取材したジャーナリスト遠藤正雄さんのリポートを放送するので、きょうはまる一日、その編集に立ち合った。
これは私がプロデュースしている企画で、今の日本のジャーナリズムをめぐる状況に一石を投じたいと思っている。

報道特集のサイトの番組予告
【「イスラム国」から奪還!最前線の町】
後藤健二さんを殺害した過激派組織「イスラム国」。その支配から脱した町に日本人ジャーナリストが入った。破壊し尽くされた町から見えたものは…》

見どころは・・・
クルド勢力がイスラム国から奪還した要衝コバニには、避難していた市民が戻り始めたが、不発弾と死体が散乱する荒廃した故郷を前に、途方にくれていた。
そこには、日本人以外の多くの外国人ジャーナリストが入っており、現地の人々は世界にこの惨状を伝えてくれと彼らに訴えていた。
日本政府が、ジャーナリストを危ないところに行かせないと、報道規制を強める中、「報道とは何か」という原点を考えたい。

遠藤さんの取材がすばらしい!
ぜひご覧ください。
「前半特集」なので18時前の早い時間帯です。