ネトウヨなのか、安倍ちゃん!

takase222015-02-21

「安倍ちゃん」と呼ばれるだけあって、首相の子どもっぽさは目に余る。
国会の答弁は恥ずかしくて見ていられない。
19日、民主党議員が西川公也農水相献金問題について質疑した。
この手の問題は、民主党政権時代ならもっと騒がれたはずだが、自民党政権になって、みな居直っている。
質問の途中に、安倍ちゃんが突然「日教組日教組!」とヤジを入れた。抗議されてもなお、日教組日教組はどうなんだ。日教組と再度のヤジ。
安倍ちゃん!いい加減にしなさい!

何かというと「左翼」とか「日教組」などと非難するのでは、まるでネトウヨだよ、と東京新聞が安倍ちゃんをたしなめる批評。当然だ。
しかし、こういう当たり前の記事が突出して見えるのが今のメディア事情である。
がんばれ!東京新聞
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きょうは夕方、仕事が終わって、ぽっかり時間が空いた。
誰も家で夕食を食べない日なので、私は「自由」になった。
久しぶりに一人で飲もうと、お茶の水から一駅の「湯島」へ。
湯島天神には、夜7時を回っても何人もの若者がいた。合格祈願らしい。
ちょうどきょう、うちのスタッフの娘が希望の大学に受かったと聞き、おめでとう!と祝福したばかりだった。
絵馬を奉納してお詣りしている若い人に、もし、うまくいかなくても、それですべてが決まるわけじゃないよと声をかけたくなった。

近くの居酒屋で、懐メロを聞きながら酒をのむ。
“何かを求めて、振り返っても、
 そこにはただ風が吹いているだけ・・“
1月20日に湯川、後藤の二人の日本人の動画が公開されてから1ヵ月。自分はブログに何を書いてきたのか、スマホで遡って読み直してみた。間違ったことは書いてなかったなと一安心したが、同時に、安倍政権が非常に危ない体質を持っていることをあらためて確認した。
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国際報道で優れた成果をあげた記者に贈られる今年度のボーン・上田記念国際記者賞に、朝日新聞国際報道部の杉山正記者(39)が選ばれた。
「杉山記者はアフリカで絶えない紛争の最前線に迫り、人々の怒りや絶望、悲しみ、希望といった思いを読者に伝えてきた。
11年にナイロビ支局に赴任。13年から14年まではヨハネスブルク支局長を務めた。
14年1月に、事実上の内戦状態に陥った南スーダンから、民族同士の憎悪が高まっている様子を報じた。同5月には、イスラム武装勢力ボコ・ハラム」によるテロや若い女性の誘拐が相次いでいたナイジェリアに入国。恐怖が町を支配している状況を伝えた。」(朝日新聞

ああ、あの記者だな。すぐにピンときた。

地球温暖化(気候変動)が地域社会の生活環境に打撃を与え、ひいてはテロの蔓延を招く・・自然環境と政治のつながりについては、このブログでも何度か書いた。
2013年1月にイスラム武装勢力天然ガス精製プラントを襲い、日本人10人を含む人質23人が死亡した「アルジェリア人質事件」は衝撃的だったが、これについては《アルジェリア事件の背景は温暖化》を書いた。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20130201

そんな問題意識を持っていたので、同年5月26日に載った「アフリカ砂漠化、テロを生む〜消える村、流れる若者」という朝日の記事はとても面白く読んだ。
サハラ砂漠の南縁に延びる「サヘル(アラビア語で岸辺の意味)」のニジェールのある村が、どんどん砂漠にのみこまれていく。干ばつの頻度も増加している。
砂漠拡大の原因の一つは、「気候変動による雨量の減少」。
食糧難が深刻化し、生活に困ったたくさんの若者たちが故郷を離れ、あるいは都市のスラムに、あるいは避難民キャンプにと流れていく状況が広がっている。そんな若者たちを武装勢力リクルートしている、という内容だ。
イスラム武装組織「MUJAO(西アフリカ統一聖戦運動)」の元メンバーの証言などもあり、しっかり取材した読み応えのある記事だった。
ある人のブログで読めるので、関心のある人はどうぞ。
http://ameblo.jp/nyudow/entry-11538818632.html

こういう記事を読むと、紛争地の取材は必要だと思うはずだ。