常岡さん人質事件を語る

土日は出張で名古屋に行っていた
久しぶりにカメラを回した。あいにくの雨だったが、感動的なシーンがいくつもあり、すばらしい人々との出会いにもめぐまれた取材だった。こういう仕事をしてきてよかったなと感じることができた。
今度の水曜、11日の祝日も仕事の予定が入って、このところ休みの日がないが、全然苦にならないのは、いま仕事に「のってる」からなのかも。

一つお知らせです。
私が聞き手の独自インタビュー「常岡浩介 イスラム国日本人人質事件を語る」Youtubeにアップしました。
テレビのスタジオで語れなかった話も聞くこ とができます。
日本政府の対応はあれでよかったのか、そもそも常岡さんは「イスラム国」のシンパなのか・・・40分の動画です。ご覧ください。
https://www.youtube.com/user/takase22/

人質事件を機に、ジャーナリスト論が盛んになっているようで、私も「危険地に行くのは自己責任なのか」というテーマで新聞の取材を受けたりしている。
事件後、後藤健二さんがいかにすばらしいジャーナリストだったかがさかんに語られる。
これは山本美香さん殺害のときにも見られたが、生命の危険も顧みずに真実を求めるといったジャーナリストの美化には違和感を感じる。
ジャーナリストが紛争地に行くのもあくまで「仕事」である。収入を得ることが重要な動機としてある。そして、お金だけではなく「やりがい」や「意味」を求めるはもちろんだ。他の職業と同じである。

以前、ベトナム戦争のときのジャーナリスト群像について書いたことがある。
危険な戦場には多くのフリーランスがカメラを持って飛び込んでいったが、スクープで一発当て、金と名声を得たいという若者も多かった。
そして、それはあたりまえのこととして世間も認めていたのである。

消防士など、戦場ジャーナリストよりもっと危険かもしれない業種もある。

では、いわゆる「自己責任論」をどう考えたらよいのか。
(つづく)