日本のユニバーサル・ファッションが海外へ

takase222014-10-21

朝起きして「ユニバーサル・ファッション・フェスタ2014」を六本木に見に行く。
ユニバーサル・デザインは、年齢、性、障害のあるなしにかかわらずみんなが使えることを目指すが「ユニバーサル・ファッション」はその精神をファッションに及ぼしたもの。
紙で作った繊維といった素材からウォーキングシューズまで各種製品がブースごとに展示され、ファッションショーも行われた。
私が関心を持ったのが、華やかなデザインのよだれかけ、片手しか動かせない人が一人で着替えられる服など、介護の必要な人向けのファッション。

写真は、春日井ハッピークリエイトの川上順子社長と彼女がデザインした台湾の介護施設入居者用の服。
日本から持ちこんだ可愛いデザインの尿漏れオムツをみた台湾の介護要員が「わー、かわいい!これほしい!」と飛びついた。これをみた川崎さんたちが、2か月に一度台湾でワークショップを開きながら、台湾向けのユニバーサル・ファッションの服や小物、さらには介護施設を開発、提案している。
台湾は、日本の後をぴったりと追いかけるように、高齢化が急激に進んでいる。介護先進国の日本で蓄積された知恵を、台湾に提供することはとても意味のあることだ。
カジノなんか作るのではなく、日本が得意で、他国の人々に喜ばれる、こういう分野の産業を広げることが本来の成長戦略ではないかと思う。

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帰り、久しぶりに、青山ブックセンターによる。
ここはディスプレイがうまいので、何冊も、しかも普通なら買わないような本をふらふらとレジに運んでしまった。
いま、期限付きの仕事を抱えていて、とても本を読めるような状態ではないのだが、それがかえって衝動買いを促進したようだ。また置く場所がないとかみさんに叱られそうだ。
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ニューヨークタイムズ20日付けが小渕、松島両大臣の辞任を伝えた。
書き出しは
「月曜、二人の女性閣僚が、選挙運動のスキャンダルで辞任した。これは安倍晋三総理と、彼の二大政治目標―女性の権利強化と原発再稼働―へのあいにくの政治的打撃となった」。
そして記事後半では「閣内の他の3人の女性」にも問題があることに触れ、
山谷えり子国家公安委員長については「在日韓国・朝鮮人へのヘイトスピーチを行う極右グループ、ザイトクカイのメンバーと一緒に写真におさまったことで批判されている」。
そして「高市早苗総務相有村治子男女共同参画担当大臣もまた、極端な右翼的見解が批判されてきた」と書いた後、土曜日、3人はそろって靖国神社に参拝し、安倍内閣で参拝した最高位のメンバーとなったと結んでいる。
日本のメディアが書かないことを、外国のメディアに教えてもらっている。