立て続けの大型台風来襲

takase222014-10-13

つい先日の大型台風18号につづいて19号が来襲した。
18号が「本州に今年接近した台風のうち最大規模で、関東付近を通過した過去10年の台風の中でも最大級の勢力」だったが、19号はこれをしのぐと言われるから被害が心配だ。

台風被害が続くので、いつの間にか「中心気圧が900ヘクトパスカルだから、今度のはすごいな」などと、にわか知識でかみさんに解説したりする。
標準気圧が1013ヘクトパスカル(昔はミリバールだった)で、低いほど「低気圧」。気圧の低い中心部に、周りの比較的気圧の高い所から風が吹きこむという原理だそうだ。
もっとも、問題は気圧自体より気圧の「傾斜の大きさ」が問題で、中心気圧が低くても傾斜がなだらかなら風は弱くなる。それは等圧線の詰まり具合で分かるという。
台風の強さは風速でランク付けされ、最大風速で秒速33m以上が「強い」、44m以上が「非常に強い」、54m以上が「猛烈な」となる。
これと大きさ(風速15mの範囲が半径500?以上が「大型」、800?以上が「超大型」)を組み合わせ、「大型で非常に強い台風」などと表現する。
今回の19号はきょう午後2時現在で、「高知県宿毛市付近」にあって「中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル」とやや弱まってきたが、「半径700キロ以内が15メートル以上の強風域」と依然大きい。
まだ、警戒が必要だ。
年々、台風が強大化する傾向ははっきりしているのだから、日本政府も気候変動への取り組みをしっかりしないと。
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先日亡くなったタイ在住の友人、ジャーナリストの日下部政三さんの葬儀(荼毘)が8日に執り行われた。

参列する予定で航空券も買ったのだが、北大生の事件でてんてこ舞いになり、残念だがタイ行きをキャンセルした。
彼のブログに妹さんが、葬儀の写真とともに最後の文章を載せた。
《MKは、2014年10月5日に死去いたしました(享年58歳)。
10月8日に荼毘にふされ、9日にチャオプラヤ川に散骨されました。
寂しい気持ちでいっぱいです。このブログも更新されることはありません。
生前、兄Masazoがお世話になりました多くの方々に感謝いたします。
どうもありがとうございました。
妹Fumiko》
http://newsasia.blog39.fc2.com/blog-entry-113.html

タイでは、遺骨を川に流す。
ジャーナリストの馬渕直城さん、去年亡くなったソムサックさんのときもそうだった。
千の風になって」のように、風になって見守っていると思うことにしよう。
合掌。
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北大生の事件に関する以下の「読売新聞」の記事が、事情を知るジャーナリストらの間で話題になっている。
イスラム過激派組織「イスラム国」に外国人戦闘員として加わろうとしたとして、北海道大の男子学生(26)が警視庁公安部の捜索を受けた事件で、イスラム研究家の中田考・元大学教授(54)が簡易投稿サイト「ツイッター」を通じ、北大生にシリアへの渡航方法を教えていたことが同庁幹部への取材でわかった。
 北大生は海外経験が全くなく、公安部は、中田元教授らの助言で計画が具体化していったとみている。
 同庁幹部によると、北大生は、シリアの求人広告を貼っていた東京・秋葉原古書店関係者を通じ、中田元教授を紹介された。外国人戦闘員になることを希望していた北大生に、中田元教授はシリアの環境などを伝えていたという。
 2人はツイッターでも連絡を取り合い、北大生が今年5月に「どこのビザを取ればいいんですか」と質問すると、中田元教授は「ビザなしで入れる国経由ですので心配ご無用」と書き込んでいた。北大生はその後、中田元教授の助言を受け、トルコ経由でシリア入りすることになり、航空券はフリージャーナリストの常岡浩介氏(45)が準備した。》
これが13日付けの記事だというから、驚く。9日には事実関係がほぼ明らかになっていたというのに。
トルコ経由でシリア入りするなど、誰でも知っていることを、ツイッタ−でおおっぴらにやり取りしていた。これが何か重大な謀議であるかのような書きぶりだ。
自分で取材しないで公安からのリークそのままを書くとこうなるという典型だ。
真似をしないようにしましょう。

ところで、「大司教」の押収されたPCは、もう本人に返されたという。
常岡さんと中田考さんのPCをふくむ押収物はまだ返ってきていない。
警察が事件化するつもりなら、シリアに行かないかとリクルートした「大司教」がキーパーソンになるはずだと思うのだが・・・