調査には時間がかかる嘘っぱち

takase222014-10-01

調査には時間がかかる嘘っぱち
(北海道 藤原康男 1日の朝日川柳より)

北朝鮮の本領が出てきた。
慎重に調査しているので、まだ結果は出せない。大した情報はないだろうが、わが国まで来て特別調査委員会に会ってみたら、と北朝鮮が言ってきた。

拉致被害者らの再調査の初回報告については、日朝間で当初、「夏の終わりから秋の初め」との認識で一致していた。しかし、北朝鮮は9月18日に「調査はまだ初期段階」として先送りを通告。日本側がその理由の説明を求め、29日に瀋陽で協議が行われた。
安倍首相は30日夕、記者団に対し、「宋日昊大使から『科学的かつ客観的な調査に着実に取り組んでいる。ただ、初期段階であり、具体的な調査結果を報告できる段階にはない』と説明があった」と協議内容を明らかにした。そのうえで「先方より、伊原局長に対し、『調査の詳細な現状について、平壌に来て特別調査委員会のメンバーに直接会って話を聞いてほしい』と説明があった」と語った。
日本側は拉致被害者の調査を最優先と位置づけ、早期に報告するよう重ねて求めているが、北朝鮮側は「調査は全体で1年程度を目標としており、まだ初期段階」との姿勢を崩していない。(朝日新聞)」

私自身は、報告は遅くなるし、中身は拉致問題については期待できないと覚悟していたが、メディアは期待を煽っていたから、がっかりしたり、怒ったりした人は多いと思う。
そもそも、北朝鮮の「誠実さ」には期待してはならないし、嘘ばかり、というのを前提にして臨まなければ。
問題はここからだ。
家族会は、北朝鮮に行くことに懸念する意見を政府に伝えたという。
ただ、家族会が対応を決めるのではない。政府は、自らの責任で方針を決めて今後に臨んでほしい。
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香港にできる恐れの天安門
(千葉県 安延春彦 朝日川柳)

香港の若い人たちの意気と勇気に感銘を受ける。
中国政府に対して、2017年の行政長官選挙を民主的に実施することと、梁振英・現行政長官の辞任を要求する人々の運動が続いている。 

《香港で数万人が参加する民主化要求デモは、1997年の英国からの返還以来で最大規模となる中、中国本土から香港を訪れている人たちは、称賛と反感が入り混じった思いで状況を見つめている。
北京から観光目的でやってきたという29歳の女性は「人生で初めて政治を身近に感じた」とし、「これは香港にとって歴史的瞬間だ」と語った。中国は1日からの国慶節(建国記念日)の連休に入り、香港にも本土から多くの旅行者が訪れている。
この女性は、デモの様子を映した写真を友人たちとシェアし、インターネットにも投稿する予定だという。「最初はかなり怖かったが、今はデモを強く支持している。いつの日か、中国(本土)でもこうしたことが起きると信じている」と語った。
ただ、それはまさに中国政府が避けたいことでもある。共産党指導部は、民主化要求の声が本土にも広がることを警戒しており、香港のデモに関するニュースやソーシャルメディアでのコメントを厳しく検閲している。
今回のデモは1997年の香港返還以来で最大規模となっただけでなく、中国政府にとっては、1989年の天安門事件以来で最大の政治的難局となっている。》(ロイター)

こうした動きが、本土にも波及していくことを願う。
応援するぞ。