拡大解釈される集団的自衛権

takase222014-05-28

オフィスの近くの空き地に自転車が放置されている。
その周りに茂るドクダミが花をつけて、ちょっとシュールな光景が出現した。そろそろ梅雨になる。

きょうは月末を控えて、厳しい資金繰りに何とか手を打たないといけない。
恥ずかしながら、支払いを先に延ばしてもらえないか、何人かの支払先にお願いをする。みな、お世話になっている人たちなので心苦しい。
大変な迷惑をかけることになるのだが、気にしないで、とか、がんばってなどと逆に励まされたりすることもある。人情が身に染みる月末である。
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夜帰宅しようとすると、娘からLINEで「とろろ昆布買ってきて」とのメッセージが入った。「ためしてガッテン」で体にいいと特集したらしい。テレビ番組の健康情報の影響力は相変わらずすごい。家で娘に、「とろろ昆布より整理整頓が美容と健康にいいらしいよ」と言うが無視された。
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国会で集団的自衛権の論戦がはじまった。
報道ステーション」のコメンテーター恵村順一郎氏(朝日新聞論説委員)がこんな趣旨のコメントをしていた。
15日の記者会見で安倍さんは、日本人を乗せたアメリカ艦船を守るといっていたが、きょうの質疑では、日本人を乗せている船がアメリカ以外の国の船だった場合でも、さらには日本人が乗っていないアメリカの船も守るようにすると言っている。やはり、どんどん広がって歯止めがなくなるんだなあと思いました。
そのとおりだ。
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「宇出津事件」のつづき。
宇出津港での久米裕さん失踪は、横田めぐみさん拉致の5日前(1977年11月10日)の朝日新聞社会面トップに大きく報じられた。
この記事を書いた朝日新聞の松村崇夫記者は、1977年9月の事件後、朝鮮半島や中国絡みの事件を扱う警視庁外事2課のベテラン刑事からこの事件を知らされ、驚いて取材を始めたという。
宇出津事件については、直後に、石川県の地方紙「北国新聞」が「朝鮮半島向け密出国 ほう助の男を再逮捕」という小さな記事を出したが、全国紙には載らなかった。
一地方の小さな事件として扱われたこの出来事を、警視庁の刑事が朝日の記者にリークして記事を書かせようとした。ということは、中央の公安当局はこの事件を非常に重視していたわけだ。
この記事については、朝日新聞が「検証 昭和報道」というシリーズ企画で「南北朝鮮への視線」(2010年1月7日)で取り上げている。
《取材を始めた松村は、連れ去られた男性を特定。11月10日付社会面トップに「三鷹市役所の警備員 工作船北朝鮮へ 懐柔?日本人では初」を書いた。警備員とは、後に政府が拉致被害者と認定した久米裕(不明当時52)だった。しかし、拉致とは思いもしなかった。「説得されたか、だまされて出国したと考えていた」》
なんと松村記者は、これを「拉致」だとは思っていなかったというのだ。
それはなぜか。
(つづく)