人道に反する罪と認定された北朝鮮

takase222014-03-23

三寒四温を繰り返して春が近づいている。
先週、山口大学に行ったら、キャンパスはコブシの花が満開だった。
こぶし咲くあの丘北国の〜と思わず「北国の春」をハミング。風は強いがいい天気だった。
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おとといお彼岸で、久しぶりに父の位牌に線香をあげた。
線香って、杉の葉が原料だということ、知っていましたか?
私が使っているのは、「水車杉線香」で、杉の葉を水車で挽く、昔ながらの製造法を守っている。
九州八女の水車(馬場水車場)を番組にしたときに知ったのがきっかけで購入するようになったもので、香料を一切使わずに自然な香りがして、気に入っている。
http://www.city.yame.fukuoka.jp/kouhou_yame/arekore/a23.html
水車杉線香は、もう一箇所、茨城県八郷でも作っていて、これも購入してときどき座禅で使っている。
http://item.rakuten.co.jp/suisuisya/nk011/
関心のある方は使ってみてください。
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横田夫妻が孫のウンギョンさんと面会したことで、期待が高まっている。
一方で、北朝鮮に対する人権問題での国際的圧力を高めるべしとの動きと駆け引きが報じられている。
《国連の北朝鮮人権調査委員会が先月、北朝鮮でさまざまな拷問や弱者への虐待が横行しているとの報告書を出したことに対し、北朝鮮と中国の代表が17日の国連人権理事会で強い反発を示した。
北朝鮮代表は、米国をはじめとする「敵対国」が北朝鮮の威信を傷つけ、体制を破壊するために報告書の内容をねつ造したと主張。報告書に記載された証言は、北朝鮮から逃亡した「犯罪者たち」によるうそだと述べた。
さらに「北朝鮮ではだれもが人権と自由を保障されている」「わが国の社会制度は命と幸せのゆりかごだ」と力説した。一方、報告書に書かれた具体的な人権侵害の項目には言及しなかった。
日本の拉致被害者家族会の代表、飯塚繁雄さんがスピーチに立つと、北朝鮮代表は抗議の意思を示して退席した。
人権委のカービー委員長は、北朝鮮代表の発言が「本題から外れている」と批判。「ナチスドイツやアパルトヘイトクメール・ルージュに立ち向かうためには大きな勇気が必要だった。北朝鮮による人権侵害と人道犯罪に立ち向かうことは国際社会の責務だ」と訴えた。
会合では中国代表も北朝鮮に同調した。「人権委は当事国の協力を得られず、公正で中立的な報告ができていない」として報告書の信頼性を疑問視し、人権委が示した結論や提言は「現実からかい離し、偏向している」と批判した。実際には人権委が調査に際し、北朝鮮に立ち入り許可と情報提供を求めたが、北朝鮮側に拒否されていた。
人権委は報告書の中で、北朝鮮国際刑事裁判所(ICC)に訴追することも辞さないと警告した。しかし国連安全保障理事会常任理事国である中国が反対すれば、訴追は困難になる。》
ヒューマンライツウォッチ
《調査委員会はまた、1990年代の大規模な飢餓は「国民を飢えさせる」という人道に対する罪であったとし、これが「当時の政治体制の維持を目的とした決定と政策であり、大半の国民が飢餓状態に陥ること、死者が発生することもはっきり自覚されていた」と指摘。さらに報告書は、主に1970年代から80年代前半にかけて、北朝鮮工作機関により韓国人と日本人の拉致が広範に行われていたことも、人道に対する罪に該当すると認定した》
http://www.hrw.org/ja/news/2014/02/17
「人道に反する罪」というのは、現在の国際社会では、その国家体制の存続を許されない大罪であって、体制の根本的変更(つまりは体制打倒)がなされるべしという合意ができつつある。
よく「圧力か対話か」という形で論じられるが、これはどちらも必要で、「対話」することと「関係改善」とは全くの別物だ。戦争している当事国でも対話や交渉はする。
日本の当局には、圧力をかけつつ、体制打倒を目指しながら、拉致問題の譲歩を迫るというスタンスで望んでほしい。
この場合、こちらも譲歩する必要が出てくるが、そこで外交手腕が問われることになる。当然、裏交渉になるはずだが、最後はトップの腹のくくり方次第だ。