ホタルで心が洗われる日

takase222013-07-06

蛍を見に行ってきた。
毎年、あきるの市の横沢入(よこさわいり)という里山に通っている。http://green.ap.teacup.com/yokosawa/
上の娘が5歳くらいのころに初めて行ったからもう15年になる。
さすがにもう娘たちは来ないので夫婦二人で。写真は蛍が出る谷間を行くかみさん。
ビールを飲んで行ったから蚊が寄ってくる。環境に悪いからと虫除けスプレーも使わずにがまん。夜の闇が濃くなった7時半すぎ、カエルの鳴き声を伴奏にして、ひとつ、ふたつと光る点々が現れた。
今年は春先の雨が少なかったので去年には及ばないそうだが、きょうはとても蒸し暑い蛍狩りには絶好のコンディションで、ピークの8時過ぎには「乱舞」という表現にふさわしいたくさんの蛍を見ることができた。
ああ、今年も蛍が見れたな・・・。私にとっては、元旦よりも蛍の日が一年の「区切り」になっている。
特にこの一年は、父親はじめ近しい人を何人も亡くした。蛍は亡くなった人の魂だという話を聞いたことがあるが、そんなことを考えながら見るとなおのこと感じるものがある。
心が洗われるようだ。毎年この日は、気持ちをリセットでき、精神的にとても元気になる。本当によい気分転換になった。
・・・・・・・・
ニュースでは、気になること、心配になることばかり出てくるから、朝、新聞を見たくない気分になる。
大見出しで「自公過半数の勢い」。朝日新聞の予想は自民が63〜73議席だから上限の73なら自民単独で過半数に達する。いやはや。ここまで大きな国会勢力図の変化は初めてだろう。
「ねじれ解消」が焦点だというが、かみさんが「ねじれって、いけないことなの?」と聞く。北朝鮮との「正常化」(単に国交を結ぶということ)もそうだが、いかにも今の「悪い」状態を早く取り除かないといけないと思わせる用語法だ。
メディア利用・コントロールに熱心な安倍首相だが、TBSの報道が気に食わないと取材拒否する事態になった。
自民党は五日夜、報道内容が公平さを欠くとの理由によるTBSへの取材拒否について、同局の西野智彦報道局長名の文書が石破茂幹事長宛てに提出されたことを受けて解除したと発表した。文書には「指摘を受けたことを重く受け止める。今後一層公平公正に報道していく」と記された。
 安倍晋三首相(党総裁)はBSフジ番組で「今後はしっかりと公正な報道をするという事実上の謝罪をしてもらったので問題は決着した」と説明した。自民党も発表文書で「報道現場関係者の来訪と説明を誠意と認め、これを謝罪と受け止める」とした。
 これに対し、TBSの龍崎孝政治部長は「放送内容について訂正・謝罪はしていない」とのコメントを出した。
 自民党が問題としたのは、国会会期末の与野党攻防の末に電気事業法改正案などが廃案となった経緯に関する報道番組「NEWS23」の内容。同党は「廃案の責任が全て与党側にあると視聴者に誤解させるような内容があった」として、四日に取材拒否を発表した。
 自民党関係者によると、取材拒否は報道内容に強い不快感を示した首相の意向も踏まえて決められたという。》(東京新聞
自民党のHPhttps://www.jimin.jp/activity/news/121684.html
安倍首相は、2001年のNHK番組改変問題で、直接に圧力をかけた中心人物だった。それなのに、NHK側が自主的に変更したということにして押し切った。報道の自由について理解していない、というか、権力はメディアを一方的に利用して当然だと思っているのではないか。