タコ社長よ、あきらめるのは早すぎる!

takase222012-12-01

きょう、上の娘が友だちと鎌倉に行った。
そこで「なごみ地蔵」という石仏を見たという。メールで送ってもらった。たしかになごむなあ。
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 師走第一日目のきょうは、死んだ父親の書類整理、テレビ業界で働きたいという若者の相談のあと新宿で昔の山形の同窓生と忘年会だった。
その合間を縫って、これから出る本のゲラを校正していた。きのう資金繰りのトラブルを書いたが、私とおなじように資金繰りに苦しむ中小零細企業のおやじたちへのメッセージを本にしたいと出版を急いでいるのだ。
 すでにお知らせしたように、今週、『神社は警告する』という本を出版したばかりだが、今度の本は、事業再生の本である。タイトルも決まった。『あきらめるのは早すぎる』
 もう倒産か、自殺しかないか、などと思いつめる経営者むけに、必ず再生できます、たかがお金のトラブルで命を絶たないで!と訴える本である。前書きはすでに印刷所に回されており、一部を紹介するとこうだ。もう最初から恥さらしである。
 《私は、90年代末からテレビ番組の制作会社を経営してきた。テレビ朝日サンデープロジェクト」、TBS「報道特集」、日本テレビ「NNNドキュメント」など報道系の番組を主に手掛け、一時は社員が10人を超え、契約社員を入れて常雇いスタッフ20人という、ちょっとした規模の会社になった。
 だが、経営は楽ではなかった。毎年のように出ていた赤字を、銀行からの借り入れや税金の滞納などで糊塗してきたが、そのツケがまわったのが三年前のこと。経営危機に見舞われ、資金繰りがどうにもならなくなった。ついに、私はじめスタッフの給料は欠配か遅配となり、差押え予告を三回も送りつけられるところまで追い込まれた。
 「マジかよ・・・」
 信じたくない事態に、年甲斐もなく若者言葉が口を突いて出る。
 このままジリ貧になって自己破産するしかないのか。・・・・・》
 ここから再生の試行錯誤がすったもんだのなかで進むことになる。
 自分がいかにダメな経営者であったかも赤裸々に出しながら、「でも大丈夫ですよ、あきらめないでがんばれば、きっと希望をもてるようになります」とアピールする、ちょっと変わった本である。
 お金の扱いにはまったく不得手だった私がこんな本を出すとは、と自分でも驚いている。
 実は、倒産寸前に追い詰められた経験から、私はとてもおもしろいことを発見したのである。 
 会社経営のイロハをほとんどの社長たちが誤解しており、間違った思い込みで悲劇に陥っていくということを。もちろん私自身がそうだった。
 そして、病気の人には医師がいて、治療方針や病気への立ち向かい方を教えてくれるが、危機に陥った経営者には、アドバイスや処方箋を与えてくれる医師にあたる存在がないことに気がついた。
 模索した結果、どれほど追い詰められてもなお、希望を持ち続けられる「目からウロコ」の危機乗り切り法があることを知った。そして、それは自分ひとりが助かるのではなく、日本経済全体が特に金融システムが健全化し強くなることにつながることも分かった。
 これをぜひ日本全国の経営者に伝えたいと、9月以降の最も資金繰りが厳しく仕事もせわしい時期に、徹夜を繰り返して書いてきた。
 年末年始、そして3月の年度末は経済的な理由で自殺する人が集中する。だから、今年中に出版にこぎつけたいと急いでいた。不謹慎だったが、父親の通夜、告別式、納骨などを喪主としてこなしながら、式の直前、直後も執筆に没頭していた。
 どうやら、年内に出版できそうだ。たくさんのタコ社長に読んでもらい、一人でも命を絶つ人を少なくしたいと願っている。
 出版が迫ったら、また具体的にご案内するので、請うご期待。
 このごろ、だんだん世のため人のためになりたいという気持ちがつのってくる。歳のせいだろうか。