「80年代」を語るトークライブ

takase222012-06-01

今週、新聞には「大飯原発再稼働へ」、そして「発送電分離へ」の大見出し。
いまが天王山らしい。ここ1、2か月で日本のエネルギー政策の少なくとも中期的な姿は決まりそうだ。重大な局面になっている。さらに注目を。
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ゆうべは珍しく、よく眠れなかった。翌日(つまり今日)にやる、あることが頭に引っかかっていた。ほんの小さなことでもウジウジしてしまうんだなと、あらためて思った。
こういうときには、長めに坐禅をしてから、一日「受容」を心がけるようにしている。
「受容」というのは、「この瞬間は、あるべくしてあるのだ」ということを思い出し、「今日、私は、人々、状況、環境、そして出来事を、起こるがままに受け入れる」と誓うのである。
これは、ディーパック・チョプラの薦める技法だが、非常に「効く」。(チョプラ『人生に奇跡をもたらす七つの法則』PHP研究所
技法というより縁起の理法に沿った行動なのだろう。お前はちょっと「はまってるな」と思われるかもしれないが、何度も試しているので体験的に言える。
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きょうの一日。
二つのテレビ番組に売り込みに行き、「1勝1敗」。
タイと台湾にメールと電話で連絡、打ち合わせ。
最近やった番組の収支決算をチェックしていると、経理が近寄ってきて「ちょっとお話が・・」。6月になったばかりなのに、もう7月までの資金繰りの相談か!厳しい数字を前にまさに額を寄せ合うようにして打ち合わせ。少しめげそうになるが「受容」しよう。

夕方、「北朝鮮帰国者の生命と安全を守る会」の記者会見。
「守る会」の三浦小太郎さんに「ちょっと行きましょう」と誘われて、「阿佐ヶ谷ロフト」へ。やり残した仕事がてんこもりで、土日フルにやっても追いつかないほどで、それどころじゃないんだが、フラフラ付いて行ってしまった。
80年代はどんな時代だったかを語るバトルロイヤル。三浦さんもスピーカーの一人。
スーピーカーは保守派論客が勢揃い。(西村幸祐西尾幹二佐藤健志山村明義、倉山満などなど)
私は出自が左翼なので、会場の雰囲気にちょっとなじめなかったが、トークは十分楽しんだ。なるほどと思わせる話もあった。右と左は、ゆくゆくは高い段階で止揚・統合されるべきという観点からは、勉強になる。

三浦さんはステージに呼ばれるまで、酎ハイを6杯くらい空けていて、すっかり出来上がっていたが、私には一番面白かった。
「日本人は、60年代、70年代は政治や歴史を考えていた。80年代というのは、初めて政治も歴史も考えなくていい、バイトで食えた楽しい時代だった。サブカルもここから登場した。しかし、他の国はみな政治を考えていて、日本はそこで決定的に遅れてしまった。・・・・」話は10分も続いた。
他のスピーカーからは、80年代に登場したものが、いかにダメな今の日本にしたかがこもごも話され、会場に憂国の熱気が漂った。