改革派官僚ついに退職2

takase222011-09-28

モーニングショーで香川照之が歌舞伎界に入る会見を流していた。
その会見に、父親の猿之助が香川に支えられながら登場。こんなに体が不自由になっているとは知らなかった。
この父子、40年以上、断絶していたそうだ。
猿之助が記者会見の場に現れたのは03年11月の脳梗塞で倒れてから初めてで、確執が伝えられた父と子の雪解けを象徴する場面になった。
 日本舞踊家藤間紫さん(09年1月没)とのW不倫に走り、1歳の時、父は家を出て行った。3歳のころに両親は正式に離婚。歌舞伎とは無縁の映像の世界に生きてきた。母の女優・浜木綿子(75)は、家族を捨てた猿之助を許さなかった。香川は25歳の時に母に内緒で猿之助の楽屋に押しかけ、物心ついて初めて父と対面。しかし「今の私とあなたは何の関係もない」と冷静に言い放たれたことを、後に明かしている」(ネット記事より)
そして息子が、自分を捨てた父の跡を継ぐ。ドラマチックである。
猿之助といえば、2002年だったと思うが、直接に取材をお願いするため、福岡公演まで追いかけていったことがある。楽屋に通されて白塗りをしているところにお邪魔して取材を依頼した。奥さんの藤間紫さんにもご挨拶し、せっかくだからと「新三国志・?孔明編」の舞台を見せていただいた。歌舞伎をナマで観るのは生まれて初めてだった。
猿之助の華麗な宙乗り、中国から招いた京劇役者のアクロバット的な立ち回りなど、スーパー歌舞伎の世界を堪能した。猿之助さんは翌年には脳梗塞で倒れた。
会見では言葉がうまく出てこず「ありがとう」を3度も言い直していたが、そのあと「隅から隅まで、ずずーいと・・」と口上ではよどみなく力強く言葉が出てきた。さすが。
さて、古賀氏は退職後のインタビューでこんなことを言っている。
彼の危機感は正当なものだと思う。
Qやり残したことってありますか?
古賀:本当は、官僚であり続けて改革するチャンスが与えられたのであれば、ひとつは公務員制度改革。これは案も完璧なものになってなかったし、民主党政権になってさらにどんどん後退している。これをもう一回立て直して、やり直さなければいけないですね。
そして原発も含めた電力の問題。これが今のまま行くと、将来禍根を残す可能性が非常に高い。本当はそれを白紙に戻すぐらいの感じでやり直したかったなと思います。
あともう一つ、これはもっと大きな話ですけど、結局、今官僚の中から「増税」しかアイデアがないんですよね。これはもう完全に「ギリシャへの道まっしぐら」になってしまっている。ギリシャは消費税20%になってしまっているんですけども、結局財政再建はできていません。それは何故かというと、ムダをそのまま残した状態、公務員制度改革等もおこなわずに「とりあえず増税」ということを繰り返してしまったからなんです。そして今マーケットに言われているのは、「今さら公務員制度改革をおこなっても焼け石に水で、最大の問題は経済が成長する可能性がなくなったことだ」ということなんです。
日本も同じ道をたどる可能性があります。デフレでどんどん経済の規模が小さくなっていく中、「とりあえず増税」で再建をおこなおうとしてるわけですが、いくら増税したって追っつかない。気がついたら消費税も20%とかになってしまっている。そうなってからなんとかしようにも、企業は海外へ出て行ってしまった後で日本はもう成長できないという状態になってしまっている可能性がある。
そこのところをやりたかったですね。本当の意味での成長戦略を作っていくという部分ですね。

そして、古賀氏は、メディアのあり方にも言及した。
(つづく