被災した石巻で川開き

takase222011-08-02

昨夜、先週おじゃました『石巻日日新聞』の武内報道部長に電話をした。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20110726
人ごみのなかにいるらしく、まわりがとても騒がしい。
「いま、ちょうど花火やってるんです、聞いてください」と武内さん。携帯を空に向けたのか、しばらく静寂があってから、ドーン、ドーンと花火の音。
「たくさんの人が花火を見てます。きれいです」
よほどうれしかったのだろう。武内さんは、携帯で私に現場リポートしてくれた。
7月31日と8月1日は恒例の「川開き祭り」だ。まだたくさんの市民が避難所にいる状況でお祭りをやることに賛否両論あったという。でも、やってよかったと武内さんは言う。
きょうの日日新聞の記事は;
「光の大輪 天国に届け」…花火大会 『祈り』と『希望』
石巻の夜空に高く高く上がった花火。天国からも、見えますか―
 第88回石巻川開き祭りの最後を飾って1日夜、中瀬公園から約4500発の花火が打ち上げられた。第1部「祈り」、第2部「希望」をテーマにした今年の花火は、北上川沿岸各地に集まった大勢の人たちの目に特別な光として映った。
 「毎年、花火を見に来ていますが、今日はいつもと違った思いがします」と家族4人で訪れた東松島市赤井の本木敬子さん(42)。震災で親戚が亡くなったという。
 「例年よりきれいに見える気がする。それは海や川で亡くなった人たちの…」。こう語り、言葉を詰まらせた。
 震災犠牲者の霊を送った前夜祭の流燈、そして星になった人たちに捧げた花火。静と動の灯が、困難の中にある石巻の夏に輝いた。記事には、被災地ならではの感慨がこもっている。これから、各地で夏祭りが開かれる。被災者の方々は、どんな気持で祭りを迎えるのだろうか。

石巻日日新聞は、ページ数が震災以前の8ページから半分の4ページになり、購読料を1780円から1280円に値下げ。売上は6割も減って厳しい経営を迫られている。社員の給与もカットされた。

しかし、社員はもとより、専売所など新聞を支える人々は志を高くもってがんばっている。応援したい。
http://www.hibishinbun.com/