ジン・ネット チャンネルを開設

takase222011-06-10

メダカが鳥に食われないよう、アサザを鉢に入れておいたら、黄色い花をつけた。
アサザは「准絶滅危惧」に指定されているが、ただ水に入れておけば何も世話しなくても育っていく。5センチにもみたない小さな花だが、なかなか気品がある。
さて、独自製作のネット番組「チェルノブイリ−『フクシマ』への教訓」がおかげさまでたくさんの人に見ていただいている。
ツイッターでは30通以上のはげましのお便りをいただき、「教材にします」という先生もいた。
動画をアップしたのが5日深夜、実際は6日から見られるようになっているが、今朝見たら、再生回数が2万件を超えていた。
これまでネット動画の世界には疎かったが、大きな需要があることが分かった。普通のテレビでは満足できないことも背景にあるのだろう。
であれば、これから会社としてもネットでの配信をやっていこうと思い、「ジン・ネット チャンネル」というのを立ち上げた。
以下は、会社のHPに出した「開設の辞」。
《私たちは、主にテレビ局の番組のためにコンテンツを制作し、納品する仕事をしています。
意味のある企画だと私たちが思っても、テレビ局が首を縦に振らなければボツです。また、企画が通っても、取材や編集の方向性は局やスポンサーの考えに影響されます。
私たちはそれを、商業放送で仕事をする当然の前提として受け止めています。
しかし、テレビではお見せできないけれど、多くの人に知っていただきたいと思う事実や情報があり、何とかならないものかと考え続けてきました。
また、今回の震災報道、特に原発事故関係のテレビ報道に対して、「事実を伝えていないのではないか」「情報が統制されている感じを受ける」などと不信が広がっています。
私たちは、テレビの仕事で「メシを食って」いくことは続けながら、情報発信をテレビだけに限定する必要はないと考えました。
テレビで不採用になった企画や番組に盛り込めなかった情報、さらに、それらにとどまらず、ジン・ネットのネットワークをいかした独自取材、「時の人」のインタビューなども発信していきたいと思います。
このチャンネルの動画は無料公開ですから、制作にあたってはお金もかけられず、どうしても片手間の作業になりますが、みなさんのご意見も参考にしながら、少しづつ改善していきたいと思います》
チャンネルには、ジン・ネットのHPhttp://www.jin-net.co.jp/から入れます。
うれしかったのは、同業のテレビ制作者たちから、「よくやった!」と「心意気」について高い評価をいただいたこと。テレビで番組を作ることの限界を知っているので、他人事ではないと感じたのだろう。
一方で、フォトジャーナリストの桃井和馬さんは、情報はタダというのが当たり前だという風潮のなかでは、良質の報道が消えてしまうとの危惧をツイッターで書いていた。
ネットの世界では情報は無料が原則で、既存の新聞やテレビを脅かしている。
ネットでお金が入る仕組みを作らないと、とは思っているのだが・・・。