20日、有田芳生さんの拉致問題委員会での質問について紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20101020
委員会の院内放送がビデオ録画で見られるのだが、不可解なことがあった。途中、短波放送「しおかぜ」で北朝鮮に向けて流された家族の肉声がカットされたのだ。議事録にも載せられないという。
有田さんのブログで知ったのだが、カットされた音声は横田早紀江さんのものだった。
《20日の拉致問題特別委員会で、横田早紀江さんが短波放送「しおかぜ」を通じて北朝鮮にいるめぐみさんに訴えた音声を流してもらった。しかしそこで速記は止められ、院内放送でも放送されなかった。なぜなら自民党参院国対の反対があったからだ。早紀江さんのわが娘への呼びかけは真情深いもので、聞いていた柳田稔拉致担当大臣も涙ぐんでいた。こうした内容が国会放送で流されず、速記録にも残されない原因に大いに怒りを覚えている》http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2010/10/post_471d.html
早紀江さんの音声が院内放送されず、速記も止められたのはなぜか?
有田さんの22日のツイッターには;
《自民党の反対は尖閣問題のビデオ公開を要求していることと関連していると説明を受けました。かけひきの材料にされたと理解しています》とある。
これが本当なら、実に情けない話だ。
そのめぐみさんへのメッセージが有田さんのブログに載っている。
《北朝鮮にいる横田めぐみちゃん、元気にしていますか?
お母さんですよ。
あなたがいなくなって長い間本当に捜しました。
どんなにみんなが悲しんだかわかりません。
けれども、あなたがそこにいるってことがわかって、わたしたちは必ず
めぐみちゃんを日本に帰そうと一所懸命にがんばってきました。
ただ、身体を壊さないで欲しいのです。
必ず逢えるから。
家族みんながあなたの帰ってくるのを待っていますし、たくさんの日本の方も一所懸命にそれを願っています。
めぐみちゃん、明るいあの めぐみちゃんが、あのままの めぐみちゃんが元気で帰ってくることを毎日、毎日たくさんの人と一緒に神様にお祈りしていますよ。
必ずそのことが実現することを、もうすぐだと。
お母さんは確信しています。
がんばってね!
元気でいてくださいよ!
お願いします!
2005年12月
横田 早紀江
出典:北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」》
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2010/10/post_d401.html
こういう訴えを「かけひき」に使うことに、恥ずかしさを感じないのだろうか。