検察、警察の闇は拉致事件にもおよぶ

takase222010-10-14

検察の横暴といえば、三井環(みつい・たまき)事件がある。
これもやはり大阪が舞台だった。大阪高検公安部長という最高幹部だった三井氏は、検察の裏金システムを実名で告発する決意をした。
警察の裏金問題については私も取材したことがあり、このブログでも書いた。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20080304
検察でも同じように、捜査費が裏金になって、ゴルフや飲食費などにも使われているというのだ。
テレビ朝日週刊朝日とのインタビューを予定していたちょうどその日に、三井氏は詐欺罪で逮捕され、懲戒免職になった。三井氏による裏金実態の暴露を封じるためであったことはほぼ間違いない。
検察は、都合の悪い人間をいとも簡単に抹殺できるのであり、実際にしてきたのである。
http://www.youtube.com/watch?v=fcoVLGOZhDg
その三井氏がいまシャバに出て、検察に反撃をはじめた。
《証拠隠滅罪で起訴された元大阪地検特捜部検事が担当した厚生労働省の文書偽造事件で、元大阪高検公安部長の三井環さんが12日、樋渡利秋前検事総長ら当時の最高検幹部ら6人に対する犯人隠避容疑での告発状を大林宏検事総長あてに送ったことを明らかにした。
 告発状によると、6人は共謀し、事件で取り調べを担当した検事と副検事計6人が、取り調べメモを廃棄したとの報告を受けながら、故意に見逃したとしている。三井氏は9月にも、犯人隠避容疑で大阪地検小林敬検事正ら4人を告発した》(共同)
この事件についてはいずれブログに書いてみたい。
きょう、特定失踪者問題調査会が緊急記者会見を開いた。
私は行けなかったが、調査会の会見はNetLiveで生中継しているので、そこで見た。
以前、山本美保さんに関する警察の発表が不可解であることを紹介した。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20090728
今回、調査会は警察が美保さんだとする遺体の司法解剖鑑定書を入手し、疑惑が深まったとして再調査を訴えたのだった。
1984年に行方不明になった山梨県甲府市の山本美保さん(当時20)について、拉致問題を調べている特定失踪者問題調査会は、警察のこれまでの捜査には矛盾があるとして政府に再調査するよう訴えました。
 山本美保さん(写真)は1984年、甲府市の自宅から出かけたのを最後に行方不明になり、調査会などが北朝鮮に拉致された可能性が高いとして情報を求めています。一方、警察は、同じ年に山形県で見つかった遺体のDNA型と山本さんのものが一致したと2006年に発表しています。調査会は14日会見し、最近になって遺体の司法解剖の鑑定書を入手したことを明らかにしました。そのうえで、遺体と山本さんの座高が明らかに違うなど警察の捜査には矛盾が残るとして政府に再調査するよう訴えました》(テレ朝)http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/201014048.html
警察、検察という組織が信頼に足るものになっていくよう、しっかりと監視していきたい。