タリバンが拘束している可能性も

日テレ「バンキシャ」が、冒頭で短く常岡さんについて触れる。
常岡さんが誘拐される前に撮影した映像を流す。「『バンキシャ』は常岡さんの撮影したテープを入手しました」と謳っていたが、このテープは先に帰国した中田教授が私に郵送してきたもの。
彼はいつもカメラで撮影し、インタビューし、ときにリポートもする一人三役で取材している。テープには、彼が英語でインタビューする声も入っている。
そのあと私が、常岡さんは今回、アフガン和平の糸口を見つけようとして現地に向かったと語り、彼から届いた最後のメールを見せた。

常岡さんの安否については、まだ確たる情報は入っていない。
おととい、「誘拐者はタリバンではない」と断言したが、先走りすぎたと反省。いろいろ考えて合わせると、タリバンの可能性がかなりありそうだ。
報道の一部にも、タリバンが誘拐しているとの説が出ている。
アフガニスタンで行方不明になったジャーナリスト常岡浩介さん(40)について、地元関係者は3日、北部クンドゥズ州で活動する反政府武装勢力タリバン幹部が拘束を認めていることを明らかにした。タリバン指導部には伝わっていないという。指導部の報道官は「タリバンは関与していない」と述べた。
 アフガン情報機関の報道官は3日、「(常岡さんの)捜索を開始した」と述べ、本格的な捜査に着手したと表明。地元当局者によると、情報機関は常岡さんが金銭目的で拉致された可能性もあるとみて捜査を進めているという。
 情報機関は、常岡さんが行方不明になった際、タリバンの幹部をインタビューするために滞在していたクンドゥズのほか、先月28日まで滞在していた東部ジャララバードでも、常岡さんと接触した人物らから話を聞くなどして捜査を進めているとみられる。
 知人のフォトジャーナリスト久保田弘信さんによると、常岡さんと行動を共にしていたアフガン人が行方を捜しているが、2日夜までに接触できなかった。常岡さんの携帯電話はつながらない状態。身代金の要求などはないという。
 地元治安当局者らによると、クンドゥズ州では、反政府武装勢力タリバンのほか、イスラム武装勢力ヒズブ・イスラミ、国際テロ組織アルカイダが活動。活動資金獲得の目的で地元住民らを拉致し、身代金を要求する事件が起きている。強盗団も存在し、金銭目的の拉致事件を起こした後に、無関係のタリバンの名をかたって犯行声明を出すケースもあるという。(共同)》
中田教授はツイッターで、タリバン犯行説について、《常岡さんが彼ら(タリバン)に拘束されているなら、彼がアメリカや侵略者、そしてそれらに尻尾を振るムスリム諸国のスパイでないか、を調べるためです》と書いている。
つまり、金目当てや政治的取り引きというより、素性の取り調べのためという解釈。これが最もありうるように思われてくる。

おとといのブログで紹介した常岡さんのツイッターにかかれた一文が気になってきた。
30日の夜、「タリバンの使者」が、予告どおり「旅籠」に現れた。常岡さんは、その後、こう書いている。
使者はこちらが外国人だと知らなかった。連絡うまくいってないのか?ちょっと上に相談、ということでいってしまった。むむむ? 10:01 PM Mar 30th》
タリバン側の使者が、取材者が「外国人」であることを知らなかったというのだ。
支配地域に「外国人」が一人で入ってきた。これは何者だ? と現地タリバンの幹部が疑いをもって常岡さんを足止めし、尋問をしている・・・。そんな構図が考えられる。
また、タリバンというのは一枚岩ではなく、地域ごとでも違った行動様式をとるというから、大きく「タリバン勢力の一部」と表現したほうがよいだろう。
常岡さんは熱心なイスラム教徒であり、現地語もできる。まともに調べれば怪しいものでないことはすぐに分かるはずだ。早く元気で出てきてほしい。


日テレ「バンキシャ」が、冒頭で短く常岡さんについて触れる。
常岡さんが誘拐される前に撮影した映像を流す。「『バンキシャ』は常岡さんの撮影したテープを入手しました」と謳っていたが、このテープは先に帰国した中田教授が私に郵送してきたもの。
彼はいつもカメラで撮影し、インタビューし、ときにリポートもする一人三役で取材している。テープには、彼が英語でインタビューする声も入っている。
そのあと私が、常岡さんは今回、アフガン和平の糸口を見つけようとして現地に向かったと語り、彼から届いた最後のメールを見せた。

常岡さんの安否については、まだ確たる情報は入っていない。
おととい、「誘拐者はタリバンではない」と断言したが、先走りすぎたと反省。いろいろ考えて合わせると、タリバンの可能性がかなりありそうだ。
報道の一部にも、タリバンが誘拐しているとの説が出ている。
アフガニスタンで行方不明になったジャーナリスト常岡浩介さん(40)について、地元関係者は3日、北部クンドゥズ州で活動する反政府武装勢力タリバン幹部が拘束を認めていることを明らかにした。タリバン指導部には伝わっていないという。指導部の報道官は「タリバンは関与していない」と述べた。
 アフガン情報機関の報道官は3日、「(常岡さんの)捜索を開始した」と述べ、本格的な捜査に着手したと表明。地元当局者によると、情報機関は常岡さんが金銭目的で拉致された可能性もあるとみて捜査を進めているという。
 情報機関は、常岡さんが行方不明になった際、タリバンの幹部をインタビューするために滞在していたクンドゥズのほか、先月28日まで滞在していた東部ジャララバードでも、常岡さんと接触した人物らから話を聞くなどして捜査を進めているとみられる。
 知人のフォトジャーナリスト久保田弘信さんによると、常岡さんと行動を共にしていたアフガン人が行方を捜しているが、2日夜までに接触できなかった。常岡さんの携帯電話はつながらない状態。身代金の要求などはないという。
 地元治安当局者らによると、クンドゥズ州では、反政府武装勢力タリバンのほか、イスラム武装勢力ヒズブ・イスラミ、国際テロ組織アルカイダが活動。活動資金獲得の目的で地元住民らを拉致し、身代金を要求する事件が起きている。強盗団も存在し、金銭目的の拉致事件を起こした後に、無関係のタリバンの名をかたって犯行声明を出すケースもあるという。(共同)》
中田教授はツイッターで、タリバン犯行説について、《常岡さんが彼ら(タリバン)に拘束されているなら、彼がアメリカや侵略者、そしてそれらに尻尾を振るムスリム諸国のスパイでないか、を調べるためです》と書いている。
つまり、金目当てや政治的取り引きというより、素性の取り調べのためという解釈。これが最もありうるように思われてくる。

おとといのブログで紹介した常岡さんのツイッターにかかれた一文が気になってきた。
30日の夜、「タリバンの使者」が、予告どおり「旅籠」に現れた。常岡さんは、その後、こう書いている。
使者はこちらが外国人だと知らなかった。連絡うまくいってないのか?ちょっと上に相談、ということでいってしまった。むむむ? 10:01 PM Mar 30th》
タリバン側の使者が、取材者が「外国人」であることを知らなかったというのだ。
支配地域に「外国人」が一人で入ってきた。これは何者だ? と現地タリバンの幹部が疑いをもって常岡さんを足止めし、尋問をしている・・・。そんな構図が考えられる。
また、タリバンというのは一枚岩ではなく、地域ごとでも違った行動様式をとるというから、大きく「タリバン勢力の一部」と表現したほうがよいだろう。
常岡さんは熱心なイスラム教徒であり、現地語もできる。まともに調べれば怪しいものでないことはすぐに分かるはずだ。早く元気で出てきてほしい。

常岡浩介さんのホームページの日記には29日までの記載がある。
http://www2.diary.ne.jp/user/61383/
以下、参考まで
中田考教授のツイッター
http://twitter.com/HASSANKONAKATA
久保田弘信さんのホームページ
http://kubotahironobu.blog53.fc2.com/