元旦は気温が下がって、メダカを飼っている鉢に氷が張った。
自転車で国立の大学通りに出る。写真は一ツ橋大学前の冬枯れの桜と銀杏の並木。空は良く晴れて、谷保天満宮に初詣に行く人がのんびり歩いていた。東京の正月は穏やかでいいなあと、雪国生まれの私は思う。
最近いただく年賀状には、かつてのように、「○○に向けてダッシュ」とか「今年こそ○○に挑戦！」、「飛翔」などという勇ましい言葉は見られない。「ぼちぼちやってますわ」みたいなトーンが多い。ほんとは大変な思いをしていて、ことさらにスローな雰囲気を演出しているのかもしれないが。
明治安田生命が、年末にその年生まれの子どもで多かった名前を発表する。ベスト１０を眺めていると、「ゆ」のつく名前が多いなと思った。
男の子では「悠真」（ゆうま、６位）、「悠斗」（ゆうと、８位）、女の子は「結愛」（ゆあ、５位）、「結菜」（ゆな、６位）、「優奈」（ゆうな、１０位）。ゆったり、ゆっくり、悠々と生きて欲しいという親の願いを感じる。http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/ranking/name/
これは逆に、相当な閉塞感、圧迫感がこの社会にあることを映し出しているのではないか。
自殺者は12年連続で3万人を越える。去年の交通事故による死者は5千人を切ったから、その7倍近くが自殺していることになる。自殺未遂となると、死亡の2倍とされるから、合わせて約10万人が一年間で自殺を企てているわけだ。
私の周りにも、「自殺したい」と言っている人がいる。
何とか、もっと明るい世の中にしたいと切に思う。初詣に行った神社で祈った。
《世界中の人が「生きててよかった」と思えるようになってほしい》と。
