連休で山形に帰った。畑にはリンゴの花が咲いていた。
今年は山形の年だという。そのココロは、「おくりびと」(映画)が脚光を浴びたこと、直江兼続が主人公のNHK大河ドラマ「天地人」がはじまったこと、そして「モンテディオ山形」(サッカー)がJ1に昇格したこと、だという。
サッカーには全く関心のない私だが、周りが騒いでいるとさすがにどんなチームなのかと気になる。このチーム、「運営法人は社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会。他のJリーグチームの運営法人が全て株式会社なのに対して、唯一の社団法人による運営」で、「Jリーグ33クラブの中で入場料収入・広告料収入は下位クラスであり、地方自治体財政難に伴う補助金廃止など、クラブは慢性的な財政難で予断を許さない状態」だという。また、ホームスタジアムについてはウィキペディアにこんな記述がある。
「山形県総合運動公園陸上競技場(NDソフトスタジアム山形)は、1994年からモンテディオ山形がホームスタジアムとして使用しているスタジアムである。山形県特有の厳しい気候に長年さらされた結果、近年ではシーズン中にも度々補修工事をしなければならない程までに老朽化している。
その上、寒冷地であるがゆえに専用設備がきちんと整っていないスタジアムではオフシーズンに行う芝生の育成が大変難しい。例えば、前年のオフシーズンにピッチの芝生を大規模に張り替えた2005年シーズンのホーム開幕戦では、芝生が上手く根付かなかった為に選手がボールを蹴る度に芝生がめくり上がり、ピッチ上に多くの穴が空くなど試合内容にも少なからぬ影響を及ぼした。ちなみに、次節がアウェーでの試合であった為、その間に芝生を根付かせようとしたものの結局は間に合わず、ホーム2戦目(湘南ベルマーレ戦)は山形のホーム扱いで福島県のJヴィレッジにおいて開催された。
なお、天童市郊外に位置し、近辺にランドマークとなる施設や定期バス路線が存在しないという立地条件も問題点として挙げることができる。公共交通機関を利用する場合は鉄道を利用する場合には無人駅である高擶駅からの徒歩(所要時間約25分)、天童駅または山形駅から、ホームゲーム開催日に運行されるシャトルバスの利用が必要である。また、メインスタンドの一部を除きスタジアムには屋根が設置されておらず、夏場の厳しい日差しや風雪といった山形県特有の厳しい気候下での試合観戦を強いられる場合があり、スタジアム本体も陸上トラックが設けられている為にピッチと観客席の距離が広くなってしまっている。
また2009年の県内での最初の試合・名古屋グランパス戦(3月14日)のように開幕した3月に積雪のもとで試合をするケースもある。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E5%B1%B1%E5%BD%A2
よくもまあ、こんな条件でがんばったものだと思う。
それから驚いたのは、応援歌が「スポーツ山形県民歌」だということ。作られたのは1948年。運動会はじめあらゆるスポーツ大会で歌われる、山形県民ならみな覚えている歌だ。
《月山の雪、紅(くれない)そめて ほがらに明けゆく新生日本・・・》
「浦和レッズ」が三菱自動車、「ガンバ大阪」がパナソニックというように、多くのサッカーテームが大手のスポンサー企業をバックに運営されているのに対して、モンテディオは山形県民がぎりぎりで支えているのである。こうなると応援しなくてはという気持ちになってくる。
がんばれ!モンテディオ