きょう東宝の撮影所で女優の吉行和子さんにお会いする機会があった。
初対面なのだが、ずうずうしく「日本の映画が受賞できてよかったですねえ」と話しかけた。
「私はおくられるほうでしたけど」と吉行さん。周りにいた小道具、衣装などの映画スタッフが「おめでとうございます」と言う。
あっ、そういえば吉行さん、『おくりびと』の銭湯のおばさんで亡くなる役だったと思い出した。
私は、あまり映画を観ないのだが、『おくりびと』は封切されてすぐに観た。実にいい映画だった。吉行和子、山崎努、余貴美子と演技派のベテランがよかった。舞台になった山形県庄内地方の景色も、美しい音楽も楽しんだ。
吉行さんとちょっとお話したが、とても上品で優しい方だった。
その後は明日の準備。
『ニューヨーク・タイムズ』の紙面を買って拉致問題の解決を訴える広告を出そうと呼びかける記者会見を予定している。新聞やテレビの報道部に、記者会見の案内をファックスした。
準備が遅れてどたばたになっていて、よびかけ文の案、募金方式、会見の手はずなどメールと電話で忙しくやり取りする。