子どもたちの不安

takase222009-01-14

先週末、近くの美術館に娘と出かけた。
この地区の中学生が、学校の授業で描いたり作ったりした作品を展示する美術展をひらいていたからだ。けっこう面白いので毎年観に行っている。
展示の中に、とても気になるコーナーがあった。「現在の自分」というテーマで、30〜40センチ四方の台紙の上に自由に表現するという趣向だ。数点が展示されていたが、どれも非常に暗いのだ。
写真は「不安階段」というタイトル。黄色い階段を「自分」が上っている。製作した本人の解説によると、階段は受験をあらわし、落ちると下には暗い海がある。階段の下の方が崩れはじめているのは、もう後戻りできないという意味だという。
隣には、先を尖らせた短い鉛筆をたくさん槍ぶすまのように突き立てて、その真ん中に「自分」がぽつんといる作品。その隣の作品は、針金でできた鳥かごの中に「自分」が座って外を眺めている。高い壁に人間が片手でかろうじてぶら下がっている作品もある。
作品から漂う、孤独で不安で何かに脅え、追い詰められる感じに、ショックを受けた。
娘によると「今の子どもたちは皆そんな感覚だよ」という。何とかしてあげたいものだが。