きょう集会に行ってきた。
《中国チベット自治区での暴動鎮圧で市民に多数の死傷者が出たことを受け、中国政府の対応に抗議する集会が22日、東京都港区の公園で開かれ、日本の支援グループや在日のチベット出身者ら約900人(警視庁調べ)が参加、チベットの自治などを求めデモ行進した。
集会では、武力行使の中止と対話による解決を求めるチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の声明が紹介され、チベット出身者を代表して小原カルマさん(34)が「五輪開催が決まり、人権に注意を払うとした約束を中国政府は守っていない。わたしたちは悲しみと絶望の中にいる」と訴えた。
参加者はその後、チベットの旗やダライ・ラマ14世の写真を掲げ「チベットに自由を」などと声を張り上げながらデモ行進した。集会に先立ち在日中国大使館前では「不当な弾圧をやめ、拘束した市民と僧侶を解放しろ」と訴える市民の姿も見られた。(共同)》
12時から中国大使館への抗議行動があり、これは日本の右翼民族派グループがイニシアチブをとっていた。チベット国旗のほか、旭日旗やZ旗(東郷平八郎司令官が日本海海戦で戦艦三笠に掲げた)などが掲げられていた。「シナ人は日本から出て行け」などのシュプレヒコールにはちょっとついていけないものを感じ、一線を画して、反対側の歩道をついていった。大使館正門まで百?以上手前で警官隊に阻止され、五人づつ大使館前で抗議の声を上げポストに抗議文を投函した。写真は閉じられた正門前の歩道でアピールを読み上げる抗議団。
数年前、RENK(救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク)が脱北者の強制送還に抗議したさいも中国大使館前はデモ行進ができず、歩道からシュプレヒコールしただけだったが、だんだん規制が厳しくなっているのか。昔はアメリカ大使館の正門前までデモで行けた覚えがあるのだが。
午後1時から、六本木の公園で開かれた集会はとても盛会だった。こちらは政治色はない。からりと晴れた空に会場のチベット国旗が映える。チベットフリークもいるのだろう、チベットの民族衣装を着た日本人を何人も見た。若者や家族連れが多く、集会の雰囲気が明るいのに驚いたし、頼もしさも感じた。参加者数は千人内外。よく集まったものだ。主催は、チベット・サポート・ネットワーク・ジャパンTSNJhttp://www.geocities.jp/t_s_n_j/index.html
デモ行進のシュプレヒコールが「チベットに自由を!」「チベットに独立を!」「チベットに人権を!」で、政治団体の「・・・するぞー」式に慣れている私には、これも新鮮だった。みなしっかりと大きな声で叫んでいる。後列の若者たちからは「フリーチベット!」「フリーチベット!」の早いテンポの大きな唱和が始まり、お仕着せではない熱気に感動した。
私は仕事があったので、デモが出発するのを見送って帰ったが、北朝鮮の人権に関係する方々が参加したという。北朝鮮を変えるには、中国を変えることがとても重要なのだ。「北朝鮮難民救援基金の加藤博さん、法律家の会の川人弁護士、調査会の荒木代表らも参加した」と北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の三浦小太郎さんが教えてくれた。
三浦さんを含め、誰とも会えなかったが、それだけ参加者が多かったのだ。