安明進に実刑判決その2

安明進(38)の懲役4年6月という判決について、18日の東京新聞はこう書いている。
《ソウル中央地裁は「安被告が国家情報院(韓国情報機関)から覚醒剤に関与しないよう注意されたにもかかわらず、大量の覚醒剤を密輸し、二年以上流通させた罪は重い」と指摘。その一方で「亡命後は情報機関で誠実に活動しており、犯行を自供して反省している点などを考慮した」などと説明した。》

2005年4月から1ヶ月ほど安明進は消息不明となった。このとき、安明進は中国で拘束され偽造旅券を使っていたことがばれる。韓国の情報機関が安の身柄を取り戻しに中国まで行った。その後、安明進はソウルで何日も缶詰にされ、情報機関から取り調べを受けた。それはちょうど、安明進が中朝国境で覚醒剤を入手したと起訴状に書かれた時期に当る。ここから推測すると、安明進太陽政策で干されたとはいえ、国家情報院の肩書きを持っていて、国境での情報収集も情報機関の一部の人間と連携しながら行っていたのだろう。中国当局とトラブルを起した後の取調べで、情報機関は、安明進覚醒剤ルートに接点を持っていることを知り、警告を発していたのかもしれない。

ところで、ソウル在住の友人によれば、安明進についたのはテレビにも出るタレント弁護士らしい。その弁護士、判決が言い渡されたとき法廷にいなかったという。ちゃんと被告人のために仕事をしていたのだろうか。
医者もそうだが弁護士の人選も間違えると取り返しがつかない。