放送法改悪の弊米に見る

takase222018-04-05

 おにぎりを持って出社。お昼は外でとオフィスの近くの公園へ。弁当持参の勤め人がけっこういてベンチはほぼ埋まっている。みな、一人で静かに食べている。おにぎりを頬張っていると、肩にぽとんと何か落ちてきた。見上げると葉桜になった大木が。落ちてきたのは桜の花しべだった。4月あたまの春冷えなのに晩春の趣だ。
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 きょうは午後4時から上野公園で開かれた「主権者が政治を変える!さくら祭り」という集会に行った。ステージには大きく「安倍内閣総辞職せよ!」の文字。主催は「森友・加計告発プロジェクト」や「高江と辺野古を守りオール沖縄と連帯する会:」などの市民団体だ。メインスピーカーには、米軍基地建設などの反対運動で何度も逮捕されている山城博治氏(沖縄平和運動センター)や東京新聞の名物記者、望月衣塑子氏など。労組も政党代表も登場しない。裏方に若い人の姿が目立つ。
 歌あり、踊りあり。「安倍はやめろ」「いますぐ辞めろ」・・シュプレヒコールはみなラップで唱和する。私にとっては新鮮である。 

(アイドルグループ「制服向上委員会」。一番若いメンバーは15歳だとか)
 ただやはり、参加者には私の世代より上が多い。どうやって若い人たちがもっと行動に立ち上がっていけるかは依然として大きな課題だ。韓国や台湾、香港などの若者の動きを知るにつけ、日本はまだまだだなという思いがつのる。でも、ここから始めるしかない。
 安倍内閣総辞職を求めるデモが4月22日(日)13時から新宿西口で、27日(金)19時半からは国会正門前で大包囲デモがある。安倍内閣の支持率が持ち直してきたいま、どのくらいの規模になるか注目したい。
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放送法改悪の弊米に見る  (三重県 山本武夫)
安倍ちゃんが欲しいはこれか「シンクレア」 (神奈川県 朝広三猫子)

 安倍首相が放送法4条をはじめとする放送規制撤廃の動きを見せている。
 これまで、安倍内閣は、放送法4条の“政治的公平”を盾にテレビ局に圧力をかけてきたが、その方針から一転して、これをとっぱらうというのだ。
 その狙いは、トランプの真似をすることでは、とメディア関係者は警戒している。アメリカでは、政治的公平の原則が取り払われ、露骨な政治性がメディアに持ち込まれている。
 3月、アメリカである系列の地方局が一斉に、CNNなどトランプ大統領の思いのままにならないメディアを批判するという「事件」が起きた。
《「一部のメディアは、虚偽の記事を点検もせずに流している」「民主主義にとって極めて危険だ」
 3月、全米の地方テレビ局のキャスターが一斉に、同じ文言の「フェイクニュース」批判のメッセージを読み上げ始めた。だが、その表現は、トランプ米大統領による主要メディア攻撃に酷似していた。米メディアによると、メッセージは、米国で最大の193局を保有し、保守系で知られるメディア企業「シンクレア」が読み上げるよう強制したものだった。》(4日、朝日新聞)

 新自由主義を徹底すると全体主義になるのか。安倍首相は以前からメディアに手を突っ込みたくてしょうがない。あぶない、あぶない。
 そんなとき、NHKが安倍政権につごうの悪いスクープを連発している。
 何が起きているのか。
(つづく)