ノーベル賞の学者はいいやつだった

takase222009-04-01

アメリカ出張中の先月25日、ひょんなことから超有名人に会う機会があった。
取材のあき時間、取材を手伝ってくれている友人が「これからクルーグマン教授に会いに行く」という。去年のノーベル経済学賞受賞者だ。ほんとかよ!
ぜひにと一緒に連れていってもらった。
待ち合わせ場所は、ユニオン駅の「フードコート」。吹き抜けの広いスペースが食堂になっていて、中華、メキシカン、サンドイッチなどいろんなお店から食べ物を買って食べられるようになっている。手軽なので取材中の昼食にも利用する。待ち合わせにもいい。
行くと教授、すでに来ていて黙々とパソコンでメールのやり取りをしていた。まわりの誰も、この人がノーベル賞クルーグマン教授だと気づいていない様子だ。
議会でいま焦点になっている医療保険についての聴聞会に呼ばれた帰りで、疲れた様子だった。私は彼の本を一つも読んでいないし、その理論なるものも知らない。だから挨拶して一緒に記念撮影しただけだが、気さくな「いいやつ」だった。友達になりたいという気持ちを起こさせる。
クルーグマン教授は、ニューヨークタイムズに週2回コラムを書いている。ホテルに帰ってから彼のブログを見ると、日本についてもよく発言している。http://krugman.blogs.nytimes.com/
クルーグマン教授は、日本でトヨタはじめ大企業が賃金抑制の方針を打ち出しているが、これは逆効果だと強く批判しているらしい。
後で知ったのだが、私と誕生日が1週間も離れていなかった。何か縁を感じる。こんど本を読んでみよう。