2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

放送の公平原則撤廃が生んだトランプ大統領

松井孝典(たかふみ)さんの訃報を新聞で知った。前立腺がんで77歳で亡くなったという。 松井孝典さん(wikipediaより) 日本の惑星科学の第一人者で学際的な地球学を唱えている。1986年、英国の科学雑誌『ネイチャー』に海の誕生を解明した「水惑星の理論」…

衝撃のドキュメンタリー映画『ナワリヌイ』

映画『ナワリヌイ』を観てきた。去年6月公開なので、遅ればせながら、なのだが、衝撃のドキュメンタリーだった。すばらしい。 以下は作品オフィシャルサイトの解説― 《ロシア反体制派のカリスマ、アレクセイ・ナワリヌイを追ったドキュメンタリー。プーチン…

ブチャ虐殺1年のウクライナ

桜は満開だが、あいにく雨がつづく。 畑はさまざまな菜の花が花盛り。小松菜、からし菜、のらぼう菜(関東の野菜)、ブロッコリーみなアブラナ科で黄色い花をつけている。 私がやっている体験農園の菜の花 まだ3月というのに、東京は夏日になったという。あ…

今も侵される放送法の精神

東京は花曇りの一日だった。自宅から近い野川沿いには桜並木があり、家族連れが花見を楽しんでいた。 野川は多摩川水系の川。都会では珍しく、子どもたちが水辺で遊ぶ姿が見られる。(筆者撮影) 春分のきょう、2023年3月21日は、ジャラーリー暦(ペルシャ暦…

イラク戦争開戦20年を迎えて

明日3月20日で、イラク戦争開戦から20年になる。 今から思えば、アメリカによる露骨な侵略で、ひどい戦争だった。いまロシアに対して投げつけられる非難がそっくり当てはまる。 アメリカは国連安全保障理事会の決議を得ずに、先制攻撃としてイラクへの武力行…

放送法の「不偏不党」は政治への要請

お知らせです。 高世仁のニュース・パンフォーカスNo.34「アフガニスタン・リポート③中村医師の実践に見る異文化との共生」を公開しました。ご関心あればお読みください。アフガニスタンでなぜタリバンが支持されるのかも理解できると思います。 www.tsunagi…

放送法解釈問題は森友・加計問題の先駆け

一つお知らせです。 15日発売の月刊誌『望星』4月号に、私が寄稿した「アフガニスタンで起きていること―タリバン政権はどこへ向かうのか」が掲載されています。ご関心ある方は、どうぞお読みください。望星の最新号【647号 (発売日2023年03月15日)】| 雑誌/…

「私がここにいるわけ」高校生に語るコスモロジー④

12日の日曜日は、私が中村哲医師とアフガニスタンについてお話する会があった。 場所は「憩い広場びいだま」で、私と同じ国分寺市在住のYさんが、地域の人が気軽に寄り合う場所として平成4年4月4日にオープンした。Yさんは奥さんと共に、自分の畑で作る野…

「生きる」を前向きにリメイクしたイシグロ

きょうは311で各地のイベントなどのニュースを見ながら、被災者への連帯感を新たにした。被災地に戻る人、戻らない人、ともに悩みながらつらい決断を強いられている。 原発事故前は7千人超が暮らしていた双葉町に今住むのは60人だけ。きょうの『報道特集』に…

ウィシュマさんの命日の翌日「入管法改正案」を閣議決定

きのうは、2年前に入管施設に収容中「殺された」ウィシュマ・サンダマリさんの命日だったが、翌日のきょうの朝、入管難民法改正案を閣議決定したというニュースが入ってきた。 6日の参議院予算委員会で石川大我議員が、ウィシュマさんの事案を取り上げた。 3…

外国人ホームレスを生む「仮放免」制度

3月5日は路上生活者の生活を立て直すための雑誌『ビッグイシュー』を応援する音楽イベント「りんりんふぇす」に行ってきた。「りんりん」とは「隣(とな)る人と輪になって」の隣と輪を重ねたもの。 「りんりんふぇす」のフィナーレ(東京・青山の梅窓院の祖…

「私がここにいるわけ」高校生に語るコスモロジー③

ノーベル平和賞受賞者が禁固10年の刑を受けた。 ベラルーシの人権活動家、アレシ・ビャリャツキ(Ales Bialiatski)氏(60)は、2020年のルカシェンコ氏が当選した大統領選挙の後、拘束され刑務所に収監された。去年11月、"公共の秩序を乱す活動に市民を巻…

「私がここにいるわけ」高校生に語るコスモロジー②

きょうは桃の節句で、ちらし寿司に蛤の吸い物をいただく。畑ではホトケノザがいっせいに花をつけ、春の到来をつげている。 ネギの根もとはホトケノザでいっぱい。かわいそうだが、雑草としてすべて抜いた。 欧州は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、国…

「私がここにいるわけ」高校生に語るコスモロジー①

日本の若者の心に関して気になる情報が目に付く。 例えば、不登校の生徒の急増だ。去年10月に文部科学省が公表した「令和3年度(2021年度)児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、2021年度は前年度比で不登校生徒が5万6747…