2022-01-01から1年間の記事一覧

人権弁護士の資格を剥奪する「法治」中国

今回の山形の自転車旅では、初めて知ったことがたくさんあり、いかに故郷のことに無知だったかを思い知った。 山形市について旧友の家を訪ねると、「いっしょに飯でも食おう」と誘われ、付いていったらそこは「四山楼」という料亭だった。料亭なるものに初め…

鬼海弘雄さんの「誰をも少し好きになる」写真

統一協会が自民党議員に「政策協定」への署名を要求していた! きのうの朝日新聞のスクープだ。 19日朝刊。朝日のスクープですぐに国会論戦にも使われた 「推薦確認書」という文書で、選挙で支援する見返りに、記載された政策への取り組みを求めるもので、政…

クマが増えてウサギが減ったわけは?

ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、自分たちにできることは何か。 これに詩人の谷川俊太郎が答えていわく。 「毎日の生活をちゃんと送ること。コンスタントに生きているということが、アンチテーゼになる」(朝日新聞12日夕刊) 考えさせられる言葉だ。…

「ベトナムの赤ひげ」服部匡志医師

10月12日、ミャンマーの裁判所は、治安当局に7月30日に拘束されたドキュメンタリー制作者・久保田徹さんに入国管理法違反の罪で禁錮3年を言い渡した。これまでにインターネットなどの電子通信に関する罪と扇動罪でも禁錮7年を言い渡されており、刑期は合わせ…

『裸のムラ』に見る日本社会

マキャベリがこんなことを言っている。 ニッコロ・マキャヴェッリ Wikipediaより 《また、恐怖にかられて譲歩して、戦争を回避しようとしても、結局のところ、戦争しなければならなくなるのがおちだからだ。というのも、万一おじけづいて譲歩したことを相手…

兵役逃れのロシア人を「難民」と見る

故郷の山形県を自転車で回る旅から帰りました。 山形県高畠駅前にて。ウクライナ国旗をあしらったTシャツで出発。旅の前半は連日最高気温27~28℃まで上がってT シャツでも汗だくになった。 ブログが更新されないので心配しているとの連絡もいただき、ありがと…

ジェンダー問題で自民に食い込む統一協会

しばらく旅に出て、ブログをお休みするが、これだけは書いておきたい。 統一協会(これから統一教会ではなく「協会」とする)が、自民党を支援した動機が協会にお墨付きを得るという組織防衛のためだけでなく、協会に都合のよい政策を施行させるためだったこ…

藤沢周平のいろり端の情景

明後日はお彼岸だ。日が短くなったわけである。きょう、八百屋に柿が並んでいるのに気づいた。稲刈りが終わって、少しづつ冬に向かう。 23日から初候「雷乃収声(かみなり、すなわちこえをおさむ)」。入道雲からイワシ雲へと空も変わる。次候「蟄虫坏戸(む…

DNAのパスポート

たいした読書家でもないのに、欲しい本を(主に古書で)どんどん買ってしまうものだから、いきおい積読(つんどく)が増える。 老い先の短さを考えながら読んでいない(または読んだのを忘れた!)本の山をながめると、「学成りがたし」という言葉がしみじみ…

安倍政権が拉致被害者の一時帰国を拒否

大型で非常に強い台風14号が先ほど鹿児島に上陸したとのニュース。 「経験したことのない台風」に注意を呼び掛ける気象庁 「経験したことのない」というこの頃よく聞く形容が今回も使われていて恐ろしい。 被害が大きくならぬよう祈ります。・・・・・・・ …

日朝首脳会談20年を迎えて

はじめにお知らせです。 【高世仁のニュース・パンフォーカス】No.30 「なぜウクライナには『降伏する』という選択肢がないのか」を公開しました。 www.tsunagi-media.jp ウクライナ人が、平和とは勝利だと考えるわけ、また日本人の思考の特殊性について書い…

戦争で結婚が増えているウクライナ

国葬の前に国葬どんと出る(神奈川県 赤木不二男) 英国は先んじて19日に。 比べては困るこちらは国葬儀(東京都 上田耕作) あくまでも「国葬」ではないと言い訳。 13日の「朝日川柳」より。国葬反対はどんどん増えている。内閣支持率は急落。それでも政党…

ロシアの『ノーバヤ・ガゼータ』に活動禁止の判決

ロシアの言論弾圧がまた一段強まった。 《モスクワの裁判所は5日、ロシアに残る数少ない独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」の発行免許を剥奪する判決を下し、同紙は事実上、活動を禁止された。(略) ノーバヤ・ガゼータは声明で、今回の判決は「この新聞を…

国防費の財源が争点のスウェーデン総選挙

昨夜は中秋の名月を堪能した。 「お月見ヨガ」の会が東京・小金井公園であり、私は「心のストレッチ」を依頼された。 私が話す後ろから月が昇ってきた お題は「お月さまはなぜ空で輝くの?」。 月がなかったら地球上のあらゆる生きものが絶滅することを解説…

自民党の「大甘点検」を許すな

お知らせです。 私の協力した番組「アナザーストーリーズ」【めぐみさん拉致事件 横田家の闘い】がNHK総合で放送されます。 これは一昨年12月にBSプレエミアムで放送され、その後数度の再放送を経たものを45分に短く編集し直したものです。 もとの番組より短…

ウクライナはなぜ降伏しないのか(その2)

きょう、国葬をめぐって国会で質疑があったが、岸田首相の「説明」はこれまでと同じにすぎない。それでは納得できないと追及されると― 今後、丁寧な説明を続けていく・・というだけ。 MBSニュースより 「丁寧」とは「同じ文言を繰り返すこと」と国語辞典を書…

ウクライナはなぜ降伏しないのか

先週の新聞の全面広告に中島みゆきが・・。BOSSの宣伝だという。 久しぶりにマスコミに出るのを見て、まだ元気なんだなと安心した。 最近は近所のカラオケ会では、1曲目はウクライナに思いを寄せて、彼女の「離卿の歌」か、小麦の収穫期にちなんで「麦の唱」…

統一教会と日本会議 なぜ「共闘」できるのか?2

はじめに、うれしいニュース。 【マニラ共同】フィリピンのラモン・マグサイサイ賞財団は31日、「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞を、ベトナムを中心に東南アジアで失明予防に尽力してきた眼科医の服部匡志氏ら4人に授与すると発表した。 服部…

統一教会と日本会議 なぜ「共闘」できるのか?

東京新聞が3日、第1面に「『家庭教育支援法』法制化 旧統一教会系団体 地方で陳情 神奈川18年、一斉に意見書求める動き」との大見出し。 3日の東京新聞第1面 統一教会系団体関係者が自民市議に法制化の意見書提出を働きかけ、18年に川崎市議会が可決していた…

ゴルバチョフ死去のニュースに

元ソ連大統領のゴルバチョフ氏が死去した。 NHKニュース7より 彼が表舞台に登場して共産圏が崩壊するなかで、私たちは社会主義像をめぐって考え、悩んだ。感慨深い。 情報公開と複数性を認めたらソ連型(コミンテルン型)の社会主義はもたないだろうとは思…

統一教会と北朝鮮 蜜月の背景

京セラとKDDIの創業者、稲盛和夫氏が8月24日、老衰のため京都市内の自宅で90歳で亡くなった。“経営の神様”として知られ、倒産した日本航空(JAL)を再上場させた。 NHKニュースより 稲盛氏とはちょっとしたご縁がある。 私はカンボジア・シェムリアップにあ…

いま学ぶべき日朝秘密交渉の舞台裏

ロシアのウクライナ侵攻は、新聞の歌壇でも戦争を否定する歌によく詠まれている。 若い世代はどうなのかと、歌人の今野寿美氏が文芸授創作の授業で題「ウクライナ」としてみた。以下、女子大生の2首。 勝ち負けをジャンケンで決める僕たちはキエフがキーウ…

ヒトラー暗殺計画とロシア

断捨離ができるのは今後もっと良い思い出が増える自信ある人 (東京都 上田結香) きょうの「朝日歌壇」。いつもの結香流に「あるある」と納得。 年配の詠み人の生死の歌が多い。 死にたしと言うておりしが癌をえてつくづく生きたしと言うて果てしと (オラ…

ウクライナ軍を支える子どもたちの愛国心

処暑(しょしょ)になった。処とは止まるという意味で、そう言われれば、いま秋の虫が鳴いている。 きょう、友人がこの夏最後の東京の盆踊りに浜町公園に行ったそうだ。夏も終わりか。 23日から初候「綿柎開(わたのはなしべ ひらく)」。28日からが次候「天…

支持率急落の岸田首相に統一教会疑惑

明日発売の週刊文春。有田芳生さんのツイートより。 【岸田首相の後援会長は統一教会系団体の議長だった】 絶句・・ 岸田首相が統一教会問題であまりにも腰の引けた対応をしていたが、本人がどっぷり浸かっていたからだったのか。 メディアの世論調査(20、21…

在日外国人が「故郷」と呼べる日本に

2019年に香港で盛り上がった民主化運動を記録したドキュメンタリー映画『時代革命』を観てきた。 私はこの運動を取材しに3回香港を訪れた。 渋谷ユーロスペースで上映中 デモに制服で参加する中高生、遺書を書きのこす若者たち、デモ隊に飲み物やハンバーガ…

ロシア軍の実態が説得力を失わせる「即時停戦」論

孔明のように安倍氏が動かして (徳島県 井村晃) 20日の朝日川柳より。 「死せる孔明、生ける仲達を走らす」。岸田文雄総理のやる事なす事、安倍元総理の背後霊がついているのではないかと思わせる。 杉田水脈衆院議員の総務省政務官への起用には、多くの人…

安倍=統一教会の関係における2015年の意味

お知らせです。 高世仁のニュース・パンフォーカスNo.29「不条理な世界を生きる知恵を中村哲医師に学ぶ」を公開しました。 ウクライナの戦争をはじめ、この世には悲惨な出来事があふれています。他人の不幸を自分事としてとらえ、「共感疲労」になる人もいる…

権力との緊張関係を忘れないウクライナのジャーナリズム

15日の天皇のお言葉(テレビ朝日より) 原爆忌も敗戦の日も、平和について考えるとなると、必ずウクライナに思いを馳せてしまう。 ロシアの侵攻からはや半年。戦況のニュースより、ウクライナの人々のがこの戦争でどう影響されたのか、何を考えているのかを…

中村哲医師に学ぶ世界の不幸への向き合い方(その2)

藤沢周平の小説を再び読んでいる。 本ブログで何度も紹介してきた、同郷の尊敬する作家である。 takase.hatenablog.jp takase.hatenablog.jp ちょっと目的があって、山形県のリアルな人物や地名が出てくるものを、詳しめの地図と照合しながら読んでいる。 い…