2020-01-01から1年間の記事一覧

アメリカでよみがえる「社会主義」2

立冬になり、東北からも初雪の便りが届く時節になった。 先月、実家の冬囲いをシルバーボランティアに依頼したので、そろそろ作業してくれているだろう。 山形では芋煮会シーズンだが、今年はコロナでドライブスルーでやったりしているとのニュースも。 芋煮…

映画SAWADAが24年振りに上映

東京都写真美術館で、『SAWADA 青森からベトナムへ ピュリッツァー賞カメラマン沢田教一の生と死』(五十嵐匠監督)という映画を観てきた。 若い人は沢田の名前を聞いても知らないだろうが、日本を代表する世界的な戦場カメラマン(本人はこう呼ばれるのを嫌…

アメリカでよみがえる「社会主義」

銀杏の臭いが秋の深まりを知らせてくれる。近くの神社(鈴木稲荷)で今年も銀杏を分けてもらった(100円) きのうは母親の91歳の誕生日だった。 昭和4年生れ。西暦にすると1929年。世界恐慌が始まった年だ。 このごろは会うたびに、昔の話を聞き出している。…

トランプ会見中継を打ち切るメディアの気骨

きょうは立冬で、暦の上では冬のはじまりだが、沖縄の西表島では30度を超す真夏日だったという。日本は広いな。 午後から畑作業をして、いつものようにどっさり野菜を持ち帰った。 カブはぬか漬けにしよう。ぬか漬けは数年前、生協のぬか床パックではじめ、…

「法と秩序」を守るにはトランプが退場すべし

月は霜月。「霜降」(そうこう)は今日までだった。 先月23日から初候「霜始降」(しも、はじめてふる)。 28日からが次候「霎時施(こさめ、ときどきふる)。 末候が今月2日からで「楓蔦黄」(もみじつた、きばむ)。 紅葉の時節だ。明日から節季は立冬。は…

気がもめる米大統領選挙結果

アメリカ大統領選が大変な接戦で気が休まらない。 投票率は66.9%の記録的な高さだという。アメリカではまず選挙人登録をしなければ投票できず、場所によっては投票所が少なく何時間も並ばないといけないなど、投票へのハードルがあることを考えると、いかに…

鬼海弘雄さんが語る「写真の可能性」3

タイの民主化運動は山場を迎えつつある。 7年もタイに暮らしたので、他人ごとではない。 追いこまれたプラユット首相は国会で、憲法改正論議をはじめてもいいと、一見「妥協」したかのような姿勢を見せたが、若者たちは「まやかし」だとして矛を収める気配が…

鬼海弘雄さんが語る「写真の可能性」2

きのう浅草に用事があったので、浅草寺に寄った。 外国人ツーリストがいないので閑散としていた。 鬼海弘雄さんを偲んで宝蔵門へ。仁王像があるので仁王門ともいう。鬼海さんは、境内の朱の壁を背景にポートレイトを撮ったが、その撮影現場の一つがこの壁だ…

鬼海弘雄さんが語る「写真の可能性」

週末、すごいドキュメンタリーを2本観た。 NHKスペシャル「世界は私たちを忘れた~追いつめられるシリア難民~」(24日)とNHKBSで放送された「グレートヒマラヤトレイル4 カンチェンジュンガ “五大宝蔵”を求めて」だ。 前者は、テレビの報道ドキュ…

鬼海弘雄さんを偲んで4

思い返せば、鬼海弘雄さんとのお付き合いは、わずか3年にすぎない。 私のこのブログで最初に鬼海さんが登場するのは4年前、2016年4月のことだった。 takase.hatenablog.jp そこでは鬼海さんの写真よりむしろ文章のすばらしさについて書き、続いて鬼海さんの…

鬼海弘雄さんを偲んで3

中国の映像チームがつくった鬼海弘雄さんの紹介動画。鬼海さんは中国でも注目され、写真展も開かれている。 動画は鬼海さん自身が解説していてよくまとまっている。「情熱大陸」の映像も一部見られる。 www.facebook.com ・・・・・・・・・ 鬼海弘雄さんが…

鬼海弘雄さんを偲んで2

多摩川の土手にあるサイクリングロード。 きょう鬼海さんを偲んで自転車で行ってきた セイタカアワダチソウの群生が夕陽に金色に染まっていた。 鬼海弘雄さんは、体調を崩す前、ここでよく自転車をこいでいた。 鬼海さんは」数年前、お知り合いから自転車、…

鬼海弘雄さんを偲んで

尊敬する写真家、鬼海弘雄(きかいひろお)さんが亡くなった。 先月26日に、入院中の鬼海さんと電話でお話したばかりだったので、まさか、と信じられなかった。 そのときも、「良くなったら、もう一度、東京の町の風景を撮ろうと思っています」とおっしゃっ…

脅かされる香港の教育の自由

香港の変化は予想よりもはるかに急速に進行している。 きょう夜9時からNスペで『香港 激動の記録~市民と“自由”の行方』が放送されたが、英国に逃れた活動家と今も取材にあたる学生ジャーナリストがともに、「香港がこんなに速く変わってしまうとは思ってい…

国の文明度は弱者に対する態度で測られる(方方)

近くの古墳シリーズ。 土がこんもりと盛り上がっている 国立市役所近くの南武線踏切の南にある石塚古墳。 よくまあ、こんな住宅地の一角に・・・。 ネット情報では、1993年に国立市が実施した地下レーダー調査により、片袖型横穴式石室と周溝の存在が確認さ…

ブラックホールの研究って何の役に立つの?

気になったニュースいくつか。 きょうの『朝日新聞』朝刊が一面トップで、新疆ウイグル自治区での宗教弾圧を報じた。 記事によると、「オーストラリアの研究機関は、衛星写真などで調べたモスクの60以上%が破壊されたりダメージを受けたりしたと指摘」してい…

菅義偉は東条英機になる?

8日から節季は「寒露」。朝晩の冷え込みで草の葉に露がつくころ。 9月末、山形に帰ったとき、早朝は濃霧だった。東北は秋がはやい。青森の酸ヶ湯温泉で八甲田の紅葉のピークは10月中旬だと言われた。 全山が染まるとのこと。今頃はさぞ美しいだろう。 ナナカ…

現代における冒険とは

台風が列島から遠ざかり、連日の雨がようやく上がったので、久しぶりに自転車でまち歩きに出た。 あちこちで金木犀の甘い香りがただよう。すっかり花を落として地面が鮮やかな橙色になっているところも数か所通った。 行き先を決めずにペダルをこいで国立市…

日本とシリア 共生の挑戦

きょうは、フォトグラファー小松由佳さんのトークショーで、恵比寿の「めぐたま」食堂へ。 megutama.com 先日出版された『人間の土地へ』(集英社)についての話を聞いた。 小松由佳さんとは3年前、彼女が子連れでヨルダンのシリア難民を訪れた取材行をドキ…

菅政権の「チャーハン論法」を許すな

ここ10年、20年の宇宙物理学や量子論の発展はすさまじく、毎年、ノーベル物理学賞の発表が楽しみだが、ことしは、ブラックホールに関する研究で3人が受賞した。 英オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ博士(89)は、理論面での貢献で、アインシュタ…

恐山からイタコが消えたわけは

「総合」と「俯瞰」で理由隠蔽し (長崎県 張本雅文) 学術会議任命拒否問題で、政府は拒否の理由を説明できないでいる。いや、説明できないというより、説明しない。 理由を明らかにしないということは「恣意的」と同義になる。 《日本学術会議が推薦した会…

「天皇も任命拒否ができるかも」

きのう、横田めぐみさんは56歳の誕生日を迎えたが、早紀江さん(84)は記者会見で、《「めぐみは、北朝鮮のどこで、どんなふうに誕生日を迎えているんだろう。いつも主人とささやかなお誕生日をしていたんですけど、今年は本当に寂寥感というか、寂しい」と…

明日は横田めぐみさん56歳の誕生日

菅義偉内閣のめざすものが見えない。 携帯料金の値下げやら不妊治療への支援やら、超個別的な政策をポツポツと挙げるだけ。 この日本をどうするのか、コロナ禍をいかに克服しようとしているのか、大きな方針がいっこうに示されない。「三密を避け、注意して…

菩提寺に戦争を見た

トランプ大統領と夫人がコロナ陽性と判明したそうな。 コロナ陽性のヒックス氏(ホワイトハウス広報部長)とこれではうつるでしょう。 コロナなんか大したことない、マスクなんかいらないとウイルスを軽視した指導者たち(ブラジルのボルソナロ大統領、ベラ…

人権に目を向けない「リベラル」ってあり?

きょうは畑に小松菜と高菜と広島菜の種をまいた。 広島菜はたぶん食べたことがないと思う。調べると、「古く京都から広島に伝えられたもので、京菜とも言われ、広島市安佐南区で品種改良が行われ、広島の特産となった」そうだ。 写真はきょう採ったナス。こ…

シリアは今も叫んでいる

タイム誌が選んだ「世界で最も影響力のある100人」はいくつかのカテゴリーがあり、「リーダー」ではトランプや習近平、メルケルなど世界のトップリーダーが選出されているし、伊藤詩織さんは「パイオニア」枠で選ばれている。 伊藤詩織さんと同じカテゴリー…

伊藤詩織さん「世界の100人」に選出・・菅新総理は何思う?

米誌タイムは22日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表、日本から女子テニスの大坂なおみ選手と、自らの性暴力被害を公表したジャーナリスト、伊藤詩織さんを選んだ。 大坂選手については、全米オープンテニスの場で人種差別に抗議、スポ…

古代天皇と仏教―責めはわれ一人にあり

先日、野暮用で神田神保町に行ったついでに、「農文協・農業書センター」に寄った。ここは農業を中心に人の生き方を考えさせるいい本が置いてある。ここで2冊、そのあと近くの古本屋をぶらついて1冊、計3冊購入。買ったはいいが、またツンドクになりそうだ。…

大坂なおみとタイの若者の「同盟」

きょうは畑仕事。 知らないことが多く勉強になる。ネギの植え替えをやったが、ネギが収穫まで長い時間と手間がかかることをはじめて知った。 こんど、のらぼう菜を植えるそうだ。のらぼう菜はアブラナ科で「江戸東京野菜」の一つ。東京多摩地区から埼玉県の…

朝鮮人を殺した自警団は「被害者」なのか?

きょうは某新聞社に用事があって都心に出た。 その帰り、六本木で梁丞佑(ヤンスンウー)さんの写真展「The Last Cabaret」を観に行った。 梁さん。お子さんが2歳で、かわいい盛りだという 写真展会場の「禅フォトギャラリー」はピラミデというモールの2階。…