2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

シリアは人口の過半数が避難民に

写真は、誕生日プレゼントに、娘からもらった、変わったお菓子。 「市田柿のミルフィーユ」といい、干し柿で上下の層をつくり、中にチーズと栗と柚子をはさんである。 私が干し柿が好きなので、これを選んでくれたという。 むむ、複雑な美味しさ。作ったのは…

「不公正」に対する怒りを理解せよ

月末だ。また、資金繰りの算段。 このところ放送番組がないので入金が少なく、一方、仕掛かり中の企画の海外取材が何本かあって出費が多くなる。ここ1年で最も資金繰りが厳しい時期に突入する。 数字を見ると、うーん、と思わず唸り声が出る。よく、「大変で…

「イスラム国とは何か」中東本で5位に

夕方、東京・五反田の「ゲンロンカフェ」へ。 ここは作家の東浩紀氏が開いたイベントスペースで、軽食や飲み物も提供する。 今夜の催しは、 【常岡浩介×津田大介「パリ風刺画新聞襲撃、イスラム国、そして、私戦予備陰謀――どこへゆく人類文明とニッポン? 『…

人質事件検証で浮かび上がる政府の無策ぶり

「イスラム国」日本人人質事件の検証が進むにつれ、日本政府の対応がいかにおそまつであったかがますます明らかになっている。 安倍内閣は、だから、検証をやりたくないんだな。以下は、今朝の朝日新聞の検証記事から。 「夫を拘束した」。昨年11月下旬、…

平和への思いを新たに、と皇太子

皇太子徳仁(なるひと)親王は、私と誕生日が一日違いだ。 20日、記者会見して、戦後70年にあたっての思いをこう語った。 《先の大戦において日本を含む世界の各国で多くの尊い人命が失われ、多くの方々が苦しい、また、大変悲しい思いをされたことを大変痛…

報道されないことは存在しないこと

昨夜の湯島天神。 もう梅が満開だった。 ・・・・・ 明けてきょう、誕生日がきて62歳になった。 少年老い易く、学成り難し。実感する。 おかげさまで心身ともに元気なのがありがたい。 ・・・・・・ カメラマンの旅券取り上げ事件で、外国特派員協会が17日、…

ネトウヨなのか、安倍ちゃん!

「安倍ちゃん」と呼ばれるだけあって、首相の子どもっぽさは目に余る。 国会の答弁は恥ずかしくて見ていられない。 19日、民主党議員が西川公也農水相の献金問題について質疑した。 この手の問題は、民主党政権時代ならもっと騒がれたはずだが、自民党政権に…

報道の自由が他の自由より強く保護されるべき理由

葉を落とし、孤立してそびえ立つメタセコイア。 「生きている化石」といわれるほど古い時代から地球上にある木だという。そう知って見ると、荘厳さが増すように感じる。 そろそろ花が咲く。春も近い。 ・・・・・・・・ ジャーナリストへの旅券返納措置につ…

旅券返納は官邸主導だった

杉本祐一さんという新潟在住のカメラマンが、シリアに行こうとしたら、旅券返納命令を受けて実際に旅券を取り上げられた事件。 先週ちょっと騒がれたが、その後、マスコミも世論も静かだ。きょう、フォトジャーナリストの山本宗補(むねすけ)さんがうちのオ…

危険地に日本のメディアがいない!

朝、かみさんと娘は弁当を持って先に家を出る。 炊飯器にまだご飯が残っていたので私も弁当を作ることに。 朝食に出た卵焼き、夕食の残りのカボチャ煮つけ、ヒジキなどを適当に詰めこみ、ご飯に海苔を敷いてできあがり。 若い頃は外食がいいと思っていたが、…

紛争地はジャーナリストを求めている

バレンタイン・デーで、長女はチョコの詰め合わせを、次女は女友達にチョコケーキを作って余ったのをくれた。 かみさんからは、ハート型のせんべいをもらった。バレンタイン・デーは、もともとチョコレートとは関係ないのだから、これでいいのだ。甘いものは…

大メディアが危険地に行かないからフリーが行く

午後、天気がいいので1時間ほど散歩。 あちらこちらで、白梅、紅梅がほころびだした。この木は満開だ。 確実に春に向かっているのを感じる。 ・・・・・・・・ 「イスラム国」は空爆では駆逐できず、早晩、アメリカ国内で地上軍派遣の声が高まるだろうと思っ…

湯川さん、後藤さんを見殺しにした安倍内閣

北日本には低気圧が来ているようだが、東京は朝、よく晴れた。 公園を通りかかったら、幼稚園児が整列していた。 歳なのか、子どもを見ると、いい形でこの世界を残してやりたいな、などと思う。 ・・・・・・・ 『イスラム国とは何か』が10日に発売になった…

湯川さん、後藤さんの家族にお悔みを言ったのか?

2月6日、ドイツ人記者が後藤健二さんのお母さんに取材に行ったさい、「安倍内閣が現時点まで弔意を示す連絡を母親に入れていない事実に絶句した」そうだ。殺害予告動画が流れた1月20日の前も後も、後藤さんの母親には政府は連絡すらしていなかった。調べてみ…

自己責任と国民の保護とは

きのうは、東京は寒かった。 外のバケツに張った氷が厚すぎて、柄杓でいくら叩いても割れない。 夜、帰宅しようと御茶ノ水駅まで行くと、駅前交差点で一人の若い女性がギターで弾き語りしている。村上紗由里とマイクスタンドにかいてある。 ここで演奏するミ…

中田考さんの重大証言―報道特集のスクープ

この間の人質事件関連の報道でとくに注目したいのは、先週土曜に放送されたTBS報道特集の「徹底検証 『イスラム国』人質事件」だ。 日本政府が具体的な情報を全く明かさないなか、番組では、政府の対応に「三つの過ち」があったとして、いくつもの重要な…

かつては身代金を払った日本政府だが・・

ここにきて、発表ものでない、独自の取材にもとづく記事や過去の掘り起し記事が増えてきたように思う。 一昨日7日の朝日新聞に鈴木宗男氏(元官房副長官)が、1999年に中央アジアのキルギスで日本人鉱山技師4人とキルギス人通訳らがイスラム武装勢力に誘拐さ…

常岡さん人質事件を語る

土日は出張で名古屋に行っていた。 久しぶりにカメラを回した。あいにくの雨だったが、感動的なシーンがいくつもあり、すばらしい人々との出会いにもめぐまれた取材だった。こういう仕事をしてきてよかったなと感じることができた。 今度の水曜、11日の祝日…

「イスラム国とは何か」10日発売です

はじめに宣伝です。 「イスラム国」に3回潜入取材した世界で唯一のジャーナリスト常岡浩介さんの本『イスラム国とは何か』が10日に発売されます。 ここには、安倍政権が触れたくない人質事件の経緯も書いてあります。ぜひお手に取ってご覧ください。私がイン…

後藤健二さん処刑さる―日本にとっての9.11

後藤健二さんが殺害された映像が流れ、二人とも殺される最悪の結果となった。 斬首という残酷な処刑方法に慄然とする一方で、今後の日本の進路と日本人の安全を考えると非常に心配になる。今回の事件は、「日本にとっての9.11」と言われている。 日本が…