2009-01-01から1年間の記事一覧

トイレの世界標準5

先日、ある幼稚園で、子どもたちに和式トイレの使い方を教える講習会をやっているという記事を読んだ。和式を見たことがない子どもも多いという。トイレの変化はそれほどすさまじい。 私の子どものころは、どの家も、いわゆる落下式の和式、それも全体が穴に…

ついにイラク空輸情報を開示

今朝の「東京新聞」一面トップは「イラク空輸情報開示」のスクープだった。 《防衛省は情報公開法に基づき、航空自衛隊がイラクで行った空輸活動を記録した「週間空輸実績」を請求者に開示した。陸上自衛隊が撤収した2006年7月以降の空輸活動で、昨年、…

日本の雇用はどうなる2

きのうのNHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス vol.3しのびよる貧困 子どもを救えるか」はショッキングだった。以下は番宣より。 《経済危機が深刻化する中、大量解雇の波は、非正規労働者ばかりか正社員にまで及んでいる。世帯主の失職の影響…

日本の雇用はどうなる

玄関灯の中にヤモリがいた。東南アジアではヤモリを見慣れていた。家の天井には常時複数のヤモリが這い回っていたものだ。そんな暮らしが長かったせいか、日本でヤモリを見るとうれしくなる。このヤモリ、微動だにせず、灯りに寄ってくる虫をじっと狙ってい…

蓮池薫さんの受賞式にて2

1989年、北海道新聞が西側報道機関としてはじめて北方領土、国後島を取材し話題を呼んだが、私はそれに続いて、テレビで初めて本格的な取材を行った。 外務省は私たちの動きを察知し、「我が国の領土にソ連のビザで行くとは何事だ!」と激怒。後で知ったのだ…

蓮池薫さんの受賞式にて

第八回「新潮ドキュメント賞」に、拉致被害者、蓮池薫さんの『半島へ、ふたたび』が選ばれた。 《ボートで運ばれながら、殴られて腫れ上がったまぶたのすき間から見た最後の日本の姿は、故郷柏崎のほんわかとやさしい夜景だった。その二日後、北朝鮮に着いて…

トイレの世界標準4

トイレは清潔であってほしい。 これは快不快の感覚だけでなく、病気の感染源になるなど健康にも関わる問題だ。私はそれぞれの国のトイレの清潔度は、民度のバロメーターの一つと思っている。 東南アジアでは、タイが清潔さで頭ひとつ抜けていると思う。田舎…

拉致問題を埋没させるな

拉致被害者家族会はきょう、首相との面会のため、各地からぞくぞくと上京した。鳩山首相、政権発足早々に家族会と会うことで、やる気をみせたのだろう。 羽田空港に着いた家族会メンバーの一人を浜松町で出迎え、オフィスで一緒に昼の弁当を買ってきて食べた…

トイレの世界標準3

近くの公園に秋の七草が咲いていた。 写真は黄色い女郎花(おみなえし)の下にピンクの撫子(なでしこ)。もう秋なんだなあ。 さて、水で清める「タイ式トイレ」の作法である。 日本人の間でもトイレットペーパーの使い方は人によって違うように、タイ式の肛…

トイレの世界標準2

さて、私は既婚者だが、結婚指輪をしていない。結婚してまもなく、ミャンマーのトイレで無くしてしまったのだ。 ヤンゴンの食堂で昼食をとったとき、大をもよおし、トイレに入った。当然、紙ではなく水でお尻を綺麗にする「手動水洗方式」である。普通は小さ…

トイレの世界標準1

ベトナムに初めて行ったのは、南北統一直後だから30年も昔の話だ。 南部メコンデルタをバスで移動していた私は下痢をしていた。押し寄せてくる腹痛と便意に汗がたらたら流れてきた。我慢できなくなって、運転手に助けを求めた。 見渡す限り、田んぼや畑が広…

セミパラチンスクと北朝鮮4

ソ連、中国、北朝鮮の核開発に共通の構図が見られるのは、北朝鮮が、共産主義的全体主義の一変種であるからに他ならない。 私はかつて共産主義者だったが、権力についた共産党がおそるべき犯罪行為を犯しており、「人民の民主主義的権力」などという美しいス…

セミパラチンスクと北朝鮮3

先日このブログに書いた「ル・モンド」紙の意見広告を、三浦小太郎さんが、「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」のホームページで、紹介してくれた。http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00138 三浦さんは、この意見広告に「深い感慨を覚えまる」と書いて…

セミパラチンスクと北朝鮮2

カザフスタンにセミパラチンスクという場所がある。ここは旧ソ連時代、核実験場とされて、40年間にわたり467回もの核爆発が行われ、住民が甚大な被害をこうむったことで知られている。 一方、中国はウイグルで46回の核実験を行っており、ここでもすさまじい…

セミパラチンスクと北朝鮮1

きのう、民主党政権にかわった歴史的瞬間をテレビで見ていた。 いつまでも続くかと思われた自民党支配の終焉は実にあっけないものだった。フィリピンの民衆革命もソ連の崩壊もそうだが、歴史的な変動は、終わってみると簡単にいつの間にか実現したように感じ…

きょうは宇宙の日

きょうは「宇宙の日」だ。92年に毛利衛さんがスペースシャトルで飛んだ日で、日本だけの記念日だが。 これに合わせたわけではないが、このところ、日本のロケットH2Bの発射成功や、次の宇宙飛行士候補に決まった金井宣茂さんが海上自衛隊を退職したニュー…

意見広告ついに「ル・モンド」紙へ

私は「7人の会」で拉致問題の解決を訴える意見広告運動をやっているが、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」(4月)、韓国の三大紙(6月)に続いて、このほど、フランスの「ル・モンド」に掲載される見込みになった。 北朝鮮による日本人をはじめとする…

温室効果ガス25%削減への反応

7日、鳩山由紀夫民主党代表が、温室効果ガス削減の中期目標について「2020年までに1990年比で25%」という高い数字を上げた。これは内外に大きな波紋を投げかけ、主要紙の社説も割れている。 私は以前、日本経済新聞が社説で環境への取り組みに非…

中村哲医師とアフガン6

中村哲医師の母方の祖父は、玉井金五郎といい、火野葦平(ひの・あしへい)の小説『花と龍』の主人公である。 火野葦平は金五郎の長男で中村さんの伯父(母親の兄)にあたる。若い人は聞いたことがないかもしれないが、芥川賞を受賞し戦中には大変な人気作家…

中村哲医師とアフガン5

中村医師とペシャワール会は、貧しい子どもの教育のため、イスラム寺子屋ともいえる「マドラサ」とモスクも建設している。写真は今年3月、現地住民が総出でマドラサの屋根打ちをしているところ。 中村哲医師に関して、私の印象に残ったエピソード、言葉を紹…

覚りへの道18−内面のレベル2

内面の発達レベルは、学問的にもきちんと段階に分けられるという。 目に見えないものでもランク付けできることは、たとえば将棋の実力判定を考えてみると分る。将棋連盟の免状が欲しい人は、プロ棋士などの高段者と対局をして、「君は5級」、「あなたは2段」…

覚りへの道17−内面のレベル

選挙で野党が多数を取っての、まともな政権交代だ。テレビの開票番組を観ながら、娘に「きょうは歴史的な日になるよ。覚えておきなさい」と言った。日本人が投票で政権を取り替えられることを経験したわけで、この結果は取りあえず良かったと思う。 テレビで…

中村哲医師とアフガン4

酒を飲みながら選挙報道を観る。政権交代が実現してよかった。 ジン・ネットのADがフジの片山さつき密着をやっているので、フジを中心にみていた。片山さつきがいくら土下座しても、選挙民をバカにしているのが顔に出ている。映像は恐ろしいもので、人格が…

中村哲医師とアフガン3

《お陰さまをもちまして、東京11区の選挙戦は終了しました。メディアでは苦戦とも書かれていますが、実際に街頭に出ると若いボランティアの面々が、「これで当選できなかったら人間不信に陥ります」というほどの圧倒的な反応がありました。ご声援ありがとう…

中村哲医師とアフガン2

アフガンでの米軍を中心とする外国軍の死傷者はどんどん増えている。 《オバマ米政権がテロとの戦いの最前線に位置付けるアフガニスタンの戦況が一段と悪化している。米軍など外国軍の2009年の死者数は25日に296人となり、ブッシュ前政権の01年のアフガン攻…

中村哲医師とアフガン

アフガンの選挙はまだ集計作業が続いている。 《これまでに集計した約52万4000票(開票率約10%)のうち、カルザイ候補が41%、アブドラ候補が39%を獲得した。選管は結果について毎日最新情報を発表すると確約したが、最終結果が判明するのは9…

金大中氏の葬儀によせて

家のそばでイモムシを見た。パセリの葉についていた。あまりに色鮮やかで美しいので写真を撮る。後で調べたら「キアゲハ」の幼虫らしい。これが蝶々になるというのは理屈では分かっていても不思議である。同じ蝶でも種類によって幼虫の好みが違うというのも…

先が見えないアフガン2

先日、知り合いから手紙が届いた。その冒頭、季節の挨拶はこうだった。 《熱暑がないまま立秋を迎えた今、滞納した税金を納める様に蝉がかまびすしく鳴いていますが、夜になると虫の音が聞こえ始めています》 そのとおりだ。「滞納した税金を納めるように」…

先が見えないアフガン1

20日がアフガンの大統領選挙投票日で、ここ数日、新聞・テレビではアフガン特集が組まれている。一言でいえば今の状況は非常にあやうく、心配である。 どの調査をみても、タリバンの力が復活したこと、治安が悪化していること、中央政府のコントロールが弱ま…

「先の大戦」でいいのか?

きのう17日は私の夏休み。 早い時間帯からテレビをつけて、珍しく「鶴瓶の家族に乾杯」を観た。スペシャル編で台湾・台南が舞台だった。 この地の「こんちには」の挨拶は《ジャッパーボエ》だという。「ご飯食べたか?」の意味。以前、東南アジアの挨拶は…